1900年代初頭、野球がフィンランドに渡って「ペサパッロ」が生まれた。「base」「ball」を同国の言葉で「pesa」「pallo」と訳したものだ。独特のスポーツに発展、フィンランドの国技となった。
プレーヤーは野球と同じ9人。投手は打者の横に立ち、ホームベースにあたる「バッターズプレート」上にトスする。打者はそれを打つ。野球同様、ストライクが三つでアウトだが、1、2球目の打球がフェアでも、そのまま打席に残って走者を進塁させられる。ただし3球目がファウルだったらアウトに。トスされたボールを見送って、そのボールがバッターズプレートから外れると「ボール」で、1ボールでも野球の「四球」と同じで出塁できる。
もともとサッカーのグラウンドを利用したため、野球のフィールドに比べるとかなり横幅が狭い。さらに、野球での本塁打はこの競技ではファウルになってしまう。長打力よりも、フィールド内のねらったところに打ち分ける技量が必要になる。
戸惑うのが塁がある場所。一塁が野球の三塁あたりに、二塁はライトの、三塁はレフトの守備位置あたりにある。出塁すると、まず左方向の一塁を目指し、二塁、三塁とジグザグに、そして、三塁から本塁に進むときは一塁の外側を走る。塁が進めば進むほど塁間は長くなり、野球に比べると相当な距離を走らなければならない。そのため、バントなどで進塁させる作戦と走力が必要となる。
84年に日本に紹介した北海道フィンランド協会会長の井口光雄さん(73)は「ルールは多少ややこしいが、駆け引きがおもしろい。野球よりも全員が打ち、走り、考えます」と話す。他にも独特のルールは多いが、野球経験があれば比較的すぐにプレーできるという。
問い合わせは札幌ペサパッロ協会(http://www2.ocn.ne.jp/~xebecs/pesa2001/PESATOP.html)。