「ガッポイ」は、子どもの遊びから発展した、鬼ごっことレスリングが組み合わさったようなニュースポーツだ。
5メートル四方のコートを使う2対2のチーム対抗戦。相手の背後に回り込み、足の間のひざよりも上に腕を入れた瞬間に「ガッポイ!」と審判に聞こえるようにコールすると得点となる。前後半5分ハーフで多く得点した方が勝ち。わざと座ったりして防御するのは反則。1人がおとりになって1人は背後に回るなど、駆け引きが勝負を左右する。
考案者は、岐阜県出身で現在は東京都世田谷区在住の大橋弘典さん(29)。小学生のころ、足の間に手を入れて振り上げる遊びがはやり、その様子が釣り針に似ているので、関西の釣り具メーカー「がまかつ」をもじり「ガッポイ」と呼んだ。高校時代にスポーツとしてのルールを考案、映像の専門学校に在学中の2000年に手掛けたガッポイを題材にした作品が、地元ケーブルテレビで放送された。
それを見ていた視聴者が、昨年に「ガッポイをやってみたい」と人気番組「探偵!ナイトスクープ」に投稿。3月にゲームの様子が放送されたところ、ネットで話題に。大橋さんが参加する会員制サイトにはルールや詳細など400件以上の問い合わせがきた。反響を受け、経験者らが東京を中心に参加者を募って楽しんでいる。「女性の希望者も結構多い。今後はガッポイ発祥の岐阜や関西地方でも広めたい」と大橋さん。
強くぶつかったり押さえつけたり、足の間を強く打ったりは禁止だが、競技者が周囲を警戒しながら細かく動くので、実際はケガをするような激しいプレーにはならないという。とはいえ、幅広い層により安全に楽しんでもらうため、細かいルール整備を進めている。大橋さんは「心理戦がおもしろい。相手の動きを見ながら素早く動くという軽やかな身のこなしも体得できますよ」と話している。詳細は公式ブログ(http://gappoi.blogspot.com)。