ついに洋楽と出会った。サンプラザ中野だー!
高校入学の75年にステレオを買ってもらった。アンプとスピーカーとプレーヤーとチューナーが別々のモノである。親に無理をさせてしまった。でもこのステレオのお陰で俺(おれ)はミュージシャンを目指したとも思う。許して欲しい。天国のお父さん。
柏の中古レコード店に出入りするようになった。最初の洋楽LPは中古のビートルズだった。右のスピーカーから歌声、左からはカラオケ。不思議なLPであった。
その頃、中学1年生の時のクラスメートから手紙が来た。好印象を抱いていた女子だったので、すぐに返事を書いた。また手紙が来た。ペンフレンドになった。あるとき文末にこう書かれていた。「P.S.クイーンって、すてきよね」。「ああ、そうだね」と書いて送った。しかし「クイーン」が何のことなのか皆目わからなかった。翌日高校で友達に尋ねた。友人は言った。「それはイギリスのロックバンドだ」「よかったら俺がLPを譲ってあげよう」。早速譲ってもらった。それはクイーンの名盤「オペラ座の夜」なのであった。
初めて聞く時代の先端のロックだった。きらびやかであった。ギターがギンギンであった。「ボヘミアン・ラプソディ」には驚いた。コーラスの声が右から左へ左から右へと飛びまくっていた。これがステレオなのだと得心した。
以来、俺はクイーンが大好きなのである。日本公演も見に行った。日本武道館だった。照明のスケールのでかさにあぜんとした。そして「ボヘミアン・ラプソディ」が始まった。あの複雑なコーラス部分をどのように再現するのかと注目した。いよいよその部分が近づいたとき、ステージにはスモークが充満した。そしてメンバーはいなくなり、照明ショーが展開された。コーラス部分はテープであった。ちょっとがっかりした。しかし今も俺のナンバーワン・ロックアイドルなのであるよ。クイーンは。そして故フレディ・マーキュリー様はね。
| <サンプラザ中野 プロフィール>
1960年生まれ、山梨県出身。47歳。84年に爆風スランプのボーカルでデビュー。7月からソロ活動を開始。
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