RCサクセションを知った。サンプラザ中野くんだー!
「EastWest’80」でデビューするはずだった。しかし何も起こりはしなかった。そしてジェニー(恋人)はご機嫌斜めだった。俺(おれ)がすっかり勉強から遠ざかっていたから。俺はプロミュージシャンになる、と決めたから。それは「EastWest’80」の後のバンドミーティングで決まった。H先輩が言った。「これからは主宰している劇団に力を入れる」と。他のメンバーは反発した。「このバンドに賭けよう」「きっとプロになれる、はず」と。しかしH先輩は頑として聞かなかった。先輩は辞めることになった。なので新メンバーを入れた。スーパースランプはプロを目指して新たなる活動を始めたのだ。
とは言ってもバンドの練習は週に1度、2時間だけだった。アルバイトが忙しかったからだ。アルバイト代のほとんどは楽器代やガソリン代に消えた。ミーティングだけは死ぬほどした。ほぼ毎晩、できはじめたばかりのファミレスで行われた。要はおかわり自由のコーヒーを頼んで、夜通しおしゃべりをしていただけなのだ。その中でわかったこと。リーダーのT先輩も河合もプログレッシブ・ロックが好きだということ。早速借りて聴いた。一発で好きになったのはキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」。そしてEL&Pの「恐怖の頭脳改革」。ロックのクラシック的アプローチといえばよいのか? とにかくその深さに感動した。
相変わらずP―MODELが好きだった。11月29日、一橋大学の学園祭に見に行った。出演はP―MODELとRCサクセションだった。ロックの電撃が俺を襲った。RCは派手でカッコよくて切なかった。以前マキOZの前座で見たときには全く良さがわからなかった。俺自身がロックに目覚めていなかった。以来RCの大ファンになった。RCを追いかけた。今でもそしてこれからも、キヨシローさんは俺のロックアイドルなのである。
| <サンプラザ中野くん プロフィール>
1960年生まれ、山梨県出身。47歳。84年に爆風スランプのボーカルでデビュー。7月からソロ活動を開始。
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