
【イラストより】一つ一つ木型に入れて、プレスしながら接着する。
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第54回 健康サンダル
 静岡市辰起町 |
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二重の堀と石垣に囲まれた駿府公園は、そこだけのどかな時間が流れていた。深い堀に白鳥のつがいが柔らかい波紋を描く。散歩をする人たちが足をとめて眺めている。東に回ると、復元された駿府城の東御門と巽櫓(たつみやぐら)が空に映えている。かの徳川家康が、ここで晩年を送った。
堀端から、浅間通りの赤い大鳥居を見て、安倍川に近い辰起町まで足をのばす。住宅街の一画に、健康サンダルを作っている「ヤスマック」がある。
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健康サンダルというのは、イボイボの突起があるサンダルのことで、いろんなものが巷(ちまた)にはんらんしている。しかし、履いてみると痛い。
「一般に売られている安い健康サンダルは、突起が塩化ビニルやプラスチックで、平板に規則的に突起が並んでいるだけのものも多いので、痛い」
山梨憲一さん(35)が、テーブルに自社の「リトルアース」を並べながらいう。一見、ごく普通のサンダルに見える。正直、色見も悪い。だが、手にとって見ると、無数の突起が足の裏を型取ったように立体的に並んでいる。とくに、土踏まずに沿って突起が高くなっている。天然ゴムの突起の数は約1000個。足の構造に合わせて、科学的に配置されている。底はスポンジ製で、滑りにくく、商品名が「ノンスリップ」。
履いてみると、突起が軟らかく、歩くと微妙に動いてマッサージのような刺激が伝わってきて気持ちがいい。足によくフィットする。
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足は第二の心臓といわれる。全身の筋肉の約3分の2が集まって血の循環をつかさどっている。内臓や神経、関節などのツボがすべて足の裏にある。人間の体にはバイパスのように走る気が通る道筋、経絡(けいらく)がある。経絡が詰まって気が通りにくくなると病気になりやすいと、東洋医学では説明する。
「とくに湧泉(ゆうせん)と呼ばれるツボを刺激するように突起を工夫してあります」
湧泉は足の裏のほぼ中央にある腎臓系のツボで、疲労回復に効果がある。また、ここを刺激すると扁平(へんぺい)足を防ぐ効果も期待できる。土踏まずができると、体重をしっかり支えて、疲労もたまりにくい。
素足で履いていると、じわっと痛さがこみ上げてきて、足の裏がカッカしてくるが、少しずつ慣らしていくと、裸足で小石交じりの砂浜を歩いているような心地よさが伝わってくる。健康で暮らしを楽しむツボも足の裏にあった。
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| のどかな駿府城のお堀 |
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◆お取り寄せ
健康サンダル「リトルアース・ノンスリップ」は1足2730円。レディース(赤・緑)はM23センチ、L24センチ、メンズ(緑・茶)はM25センチ、L26センチ。2足以上注文で送料無料。問い合わせはヤスマック(TEL054・272・7700、FAX272・7702、http://www.yasmac.co.jp/)。
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