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2008.4.2(水)更新  彩・美・風/当方、絵描き、山口と申します
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彩・美・風
当方、絵描き、山口と申します

山口晃さん
「東京圖 広尾−六本木」、02年、撮影:木奥恵三、
©Akira Yamaguchi Courtesy Mizuma Art 
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 月がわりの此(こ)のコラム。4月分は5回あるから、1回は自己紹介にあてよと、担当さんがおっしゃる。過去の筆者に元首相や女優さんが並ぶ中にあって、どこの馬の骨としては頷(うなず)かざるをえない。

 ここだけの話、このコラムの原稿料は1本○万円。自己紹介で○万円とろうってのは、ちょいとベラボーだ。其(そ)んな仁(じん)ではなし、まぁ千円、正直言うと560円くらいな気がする。気が引けるので目先を変えて、発行部数で割ってみる。今度は安い。デタラメに安い。何を書いたって好(い)い様な気がしてきた。残り4回、それでゆくことにする。

 さて、やっと本題。当方、都内在住、38歳絵描き、無所属。妻1人、賃貸。でもってどんな絵を描いているかと云(い)えば、「細かくて面白い絵」だ。自作を面白いと言うあたり、なかなか心臓だが、人様にお見せすると「細かいですね」とか「面白いですね」などと言われるので、どうもそういうことらしい。一見、古い日本の絵の中に、ビルが建っていたり、高速道路があったり、侍の横でサラリーマンがビールをひっかけていたりする。そんな絵だ。ひょっとしたら、もう何処(どこ)ぞでご覧になっているかもしれない。少し前の「江戸しぐさ」(公共広告機構)や、もう少し前の「日本橋三越本店」のCM。六本木ヒルズのミュージアムショップや成田空港南ウイングの出発ロビーなら今もご覧いただける。

 こう云うコラムで絵描きが求められるところは大体決まっていて、「自由な視点」とか「囚(とら)われない発想」といったあたりだ。まぁ、「気楽にやって、たまに面白いことを書いてください」と同義だろう。「たまに」が残り4回で出ればよいが……。次回、どうぞ宜(よろ)しく。

 やまぐち・あきら 
 69年生まれ、東京都出身。現代美術家。12月に京都府のアサヒビール大山崎山荘美術館で個展開催。
山口晃さん

(2008年4月2日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)


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