今週末から公開される映画「アフタースクール」で、表向きは大人の玩具屋、裏ではヤバイ仕事もこなす探偵という怪しい役を演じた。
クランクイン前、探偵気分で歌舞伎町を徘徊(はいかい)していると、やっぱりあった大人の玩具屋。店の前に立つも、誰かに見られたらと思いとどまる。でも役作りのため……。なんだかんだで店の前を3往復。ウロウロしとんのが一番あやしいやろーと、人通りを見計らい意を決して潜入した。
店内は意外に明るく猥雑(わいざつ)な感じはしない。さながらファンシーショップのよう。「いらっしゃい」と、これまた予想を裏切る人懐っこい笑顔の女性店員。五十そこそこの気品漂う落ち着いた感じである。
「さあ、今日は何になさいます?」 毎日来るやつがおるんかいと思いつつ、「今度、大人の玩具屋で働く探偵役をやるんです」とも言えないので、「特に決まってません」と答える。すると、ここで逃してなるものかと、次々と商品を差し出しては説明を始めた。
「一番人気はね〜」「これ色違いよ」「これはサービスしとくわ♡」
あまりの勢いと品ぞろえに圧倒されていると、「ほら手に取ってみて」。
あかん! このままやと絶対何か買わされる。「すみません、今日は時間ないんで、また」。少し残念そうな顔をみせるも、「明日の朝は私いないから、夕方来て」。そやから毎日来るやつがおるんかい、朝は何時から営業しとんねん、と思いつつ、「夕方来ます」とやっとのことで店を出た。
少々きわどい話になってしまったが、映画はカンヌ国際映画祭で4冠を獲得した内田けんじ監督の高級ミステリー。グサリと刺激的で「大人の放課後」な映画です。是非、ご覧ください。
しかしあの店員さん、実は探偵だったら感動です。
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佐々木蔵之介 68年生まれ。京都市出身。ドラマ「絶対彼氏」(フジ系)に出演中。映画「アフタースクール」が5月24日から公開。
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