来春公開の映画「守護天使」で用意された衣装は「どこから仕入れてくんねん」というようなものばかりだった。
映画やドラマでは、撮影に入る前に「衣装合わせ」がある。スタッフ、キャストが役のイメージを探り、メークから持ち道具まで固めていくのだ。
「今回の登場人物は変人ばかりです。その中で村岡(僕の役)はわりとまともな感覚で」と佐藤祐市監督(「キサラギ」、サイコー)。僕は、女子高生に恋する主人公のカンニング竹山さんと幼なじみのチンピラ役だった。
それはないやろというものから試着しようと、最初はピカソの絵のスカジャン。何でピカソやねんと頭ひねりつつ着てみると、監督が「『これカッコイイだろ。ピカソだよ!』みたいなこというチンピラいるかもな〜」と笑っている。こんな監督の発言からも役をつかんだりする。
もちろんピカソは却下。犬の刺繍(ししゅう)が入った身幅の大きなジャージーや、スパンコールで彩られたタンクトップも却下。試行錯誤の結果、やっぱり「どこがまともやねん」な衣装になった。
しかし撮影所で、なるほど自分はまともだと気付く。竹山さんが赤いふんどしに上下ゴミ袋を着て、シャカシャカいいながら歩いて来る。バナナマン日村さんがすかさず「主役の格好か!」とつっこむ。かくいう日村さんもパンツ一枚。
二人の衣装合わせもそれは真剣だったに違いない。どの地区のゴミ袋なのか? 透明度は? サイズは45リットル? 70リットル? パンツ一枚にしたって、一枚だからこそ、色は? 柄は? ブリーフ? トランクス? 慎重に選んだはずだ。
こんな衣装でどんな恋愛映画だよと気になりませんか?
衣装は作品全体をも表すということで、きっと今までにない映画になるハズ。さて、恋の行方やいかに?!
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佐々木蔵之介 68年生まれ。京都市出身。映画「アフタースクール」公開中。映画「20世紀少年 第1章」8月30日公開。
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