我が家では年間540個のグレープフルーツを消費している。この習慣は数年続いているが、おいしいのと身体にいいことが長続きの理由。
グレープフルーツは朝に食べるのが似合うフルーツだと思う。香りや色の効果で1日頑張ろうという気にさせられる。
ホワイト、ピンク、ルビーと3色あるが、うちではもっぱらルビー。赤みが増すほどカロテン、リコピンなどの抗酸化物質が多いという。
さらに苦み成分のリモニンは、体の中にある発がん性物質を無毒化する酵素を活性化する効果や、脳梗塞(こうそく)、心筋梗塞の予防効果もあるらしい。
スプーンですくって食べるための下準備には、ハワイのキッチン用品屋さんで購入した優れもののナイフを使う。これは二枚刃になっている。半分に切ったグレープフルーツの果肉と房を切り離すために使うのだが、一回刃を入れると両側が切れるので半分の手間ですむ。反対側のカーブしている刃で輪切りの面をぐるっと一周させるとあっという間に準備完了。朝の忙しいときには、ホントありがたい。
グレープフルーツ好きの友人にもプレゼントしようと休暇先のハワイで探したのだが、どこにもなく、問い合わせると製造をやめたという。
幻のナイフになってしまった。どうしてもあきらめきれずに自分で刃物メーカーにオーダーした。使ってみるとその良さが実感できるようで、リピーターが多く、私の周りで静かなブームになっている。
(料理研究家:井上絵美 撮影:中本 徳豊)