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2005.5.12(木)更新 ストリートストーリー
 
高南通り   (東京・高円寺)

 夏の阿波踊りや古着屋さんといった気さくなイメージが漂う東京・高円寺。駅南に伸びる「高南通り」では、近年オープンしたカフェなどが、ちょっとオシャレな雰囲気をもたらしている。

 
イラスト・橋爪かおり
街に溶けこむオシャレ感

 扉を開ければ、軽快な音楽とスタッフの笑顔。木調ベースの内装がセンスと温かみを感じさせる。ここは高円寺の人気カフェ「HERE WE ARE marble」。夏には熱狂的な阿波踊り会場となる「高南通り」に建つ。近年、目立つのがこの通り沿いの新しい動き。古着屋、ライブハウスといった高円寺の持つ混沌としたイメージとは違う、カフェやストリート風の服のショップなどオシャレ系の店が増えているのだ。

 そんな流れの先駆けとされるのが同店。「なんでもない1日をもっとハッピーに」と、三浦武明ディレクター(30)らが開いた。当時、この通り近辺は、店がまばらな住宅地。周囲には先行きを心配された。しかし、気持ちに迷いはなかった。近所の人がぶらりと気軽に立ち寄れ、小さな幸せを感じられる空間はここ、だった。

 客との会話を楽しんだ。エスプレッソには伊ムゼッティ社の高級豆「パラディーソ」を使い、古着屋などに寄った若者も空腹を満たせるようボリューム感のある食事にした。スイーツは手作り。やがて近所の人たちが常連になった。

 都心などに比べて、より生活感のある高円寺。そんな街に溶け込んだ、オシャレ感と個性。三浦さんの高南通りに対する思いもふくらむ。「通りはまさに生活の風景。もっともっと飲食店とか服屋ができたら、ぼくも地元の人も楽しいよね」

 近くにはコメ倉庫を改装したカフェ「Planet 3rd Koenji」もある。4タイプのフロアが斬新な店内はカップルやお年寄り、ペットもいて、なごやかムード。「PTAなど行事帰りのお母さんたちが30人も来ます。理想は、ずっとここにあることかな」と橋川太亮店長(29)。OLの磯部恵子さん(25)は「こんなカフェができたりして、おしゃれな通りになってきましたね」。

 高円寺を愛する人が好きな店を立ち上げる。オシャレだが、とんがらない。そんな新しいエネルギーが高南通りを彩っている。  

(市川綾子)

  東京高円寺阿波おどり

 「連」と呼ばれる阿波踊りグループが、純情商店街、高南通り、パル商店街など八つの会場を踊り歩く。沿道の熱気を含め、今や東京の夏の風物詩と言っても過言ではない。昨年は、延べ約100万人以上の人出があった。今年は8月27日(土)、28日(日)、午後6時半〜9時半に開催。前夜祭は26日(金)、6時〜8時。「踊る阿呆(あほう)に見る阿呆」の熱気を感じに出かけてみよう。問い合わせはNPO東京高円寺阿波おどり振興協会(03・3312・2728)。

  古着屋めぐりをしよう

 阿波踊りと並ぶ高円寺のもう一つの代名詞「古着」。高南通りの西側にある「ルック商店街」周辺には古着屋が密集。同通りを東に入ったエリアには代官山や原宿を思わせるおしゃれな古着屋も。店内はカラフルな壁にユーロビート系などの音楽が流れ、質素なイメージとは大違い。鉄格子など牢屋(ろうや)をイメージした店内の「Forge by ZOOL」(TEL03・5305・1296)は、欧州などの古着がメーン。レディース、メンズともに幅広くそろう。


あたたかい雰囲気が好き
 ベッキーさん(タレント)
古着を買うならダントツ高円寺!東京で1番いい古着が集まっている場所なので、プライベートはもちろん衣装でもたびたびお世話になっています。大学が沿線にあることもあり、以前は月に1、2回チェックに行っていました。あたたかい雰囲気を持った街なので、お散歩するだけでも楽しいと思います。
 ■84年生まれ。TBS系「中居正広の金曜日のスマたちへ」などバラエティー番組をはじめ、CM、雑誌などで幅広く活躍中。



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