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2005.6.2(木)更新 ストリートストーリー
 
秋葉原・中央通り  (東京・秋葉原)

 家電だけで秋葉原は語れない。メーンストリートの「中央通り」には、フィギュア(人形)やアニメの専門店が乱立し、この街特有の濃密な雰囲気と独特のパワーを醸し出す。再開発も進む中、いま、アキバがおもしろい。

 
イラスト・橋爪かおり
趣味が彩るアキバ文化

  アニメやコミックのキャラクターから動物や戦車、話題の愛知万博グッズまで、精巧なミニチュアのフィギュアが店内のガラスケースの中に所狭しと並ぶ。じっと熱心に見入っているのはカップルや家族連れ、子供からお年寄りまで。ここは秋葉原・ラジオ会館内にある「ホビーロビー東京」。模型会社「海洋堂」の直営店だ。  

 同店店長の嶋田千春さん(32)にとって忘れられないことがある。00年春のことだ。99年に海洋堂が菓子メーカーと共同開発し、売り出したお菓子「チョコエッグ」。おまけにつけた小さな玩具が爆発的にヒットした。メディアに取り上げられ、家族連れらが連日、店に押し寄せた。商品を置いてもたちまち売り切れ、1日の売り上げは100万円を超えた。「店内が原宿のキディランドのようだった。食事をとる暇もなかった」と嶋田さん。現在のフィギュアブームの始まりとされる記念すべき現象だった。いま、中央通りには「リバティー」などフィギュアショップが軒を連ねる。  電気街とはまた違う人の流れを通りに生み出したこのフィギュア人気。秋葉原をよく訪れ、1回の買い物に3万円も使うこともあるという中年男性は「電気街だけの時より楽しくなったね」。

 もっとも、この通りが人を引きつけるのはフィギュアだけにとどまらない。アニメやパソコン、ゲーム、コミックなどホビー関連の店がひしめき合う。「ここに来れば欲しい物がみつかる」。多くの人がそう口をそろえる。家電店の前で真剣な表情で新作ゲームを試す若者たち。アイドルの路上イベントにはカメラを構えたファンが群がる。異様なまでの熱気が街を包む。これがアキバのパワーだ。秋葉原に詳しいライターの久保内信行さん(28)は言う。「趣味で成り立っているような不思議な街。一生ここから卒業できなさそう」  駅前は再開発が進み、今夏、常磐新線「つくばエクスプレス」も開通する。新たな人やモノの行き来の中、秋葉原はまた別の顔を見せるかもしれない。

(熊坂麻美)

  愛煙家はこちらへ

 千代田区にある秋葉原は、路上禁煙地区。人出の割に収容できる喫茶店などが少ないことから、JTが設置したのが喫煙スペース「SMOKER’S STYLE 秋葉原店」だ。大きな窓に囲まれたゆったりした空間に、TVモニターや自動販売機を設置。2月のリニューアルには女性専用ブースも登場。週末には約6000人の愛煙家たちが利用している「アキバの人気スポット」だ。問い合わせはJT(03・3582・3111)。

  お目当てが出るまで挑戦

 フィギュアが入ったカプセルが自動販売機で安く買えることで人気なのが「がちゃぽん」。中央通りの路地を少し入ったところにある「秋葉原ガチャポン会館」(問い合わせは03・5209・6020)には、販売機約350台が並ぶ。コレクターから中高生、家族連れなど男女を問わず幅広い世代が訪れる。人気は、なんといってもガンダムなどのアニメもの。何が出てくるか分からないドキドキ感がファンの購買意欲をそそるとか。


1日じゃ足りないおもしろさ
 山田孝之さん(俳優)
 秋葉原へは子どもの頃に家族で電化製品を買いに行っただけなので電気街のイメージしかなかったんです。でも、実はゲームやフィギュアなどいろいろあって、1日じゃ足りないくらい面白い街ですよね。秋葉原で「電車男」の撮影をした時、他の街と違って通行人の方たちが撮影に気づかないふりをしてくれて、とてもありがたかったです。
 ■83年生まれ。ドラマ、映画などで幅広く活躍。4日から全国公開される「電車男」(東宝系)で映画初主演。



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