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2005.6.30(木)更新 ストリートストーリー
 
ウルトラマン商店街  (世田谷区)

 ウルトラマンが「通り」になった――。少年少女のヒーローを生み出した円谷プロ本社があった世田谷区祖師谷の商店街。ここに地元関係者が「ウルトラマン商店街」をデビューさせた。M78星雲に次ぐ第2の故郷となるのか。

 
イラスト・橋爪かおり
第2の故郷守るヒーロー

 「シュワッチ!」という叫びが今にも聞こえそうな周辺案内板が、この春、小田急線・祖師ケ谷大蔵駅前に現れ、住民を驚かせた。駅を南北に延びる通りを中心にした街並みが、話題の「ウルトラマン商店街」だ。街路灯に掲げられた青色の真新しいペナント。初代「ウルトラマン」が飛ぶ姿をモチーフにしている。風になびく様子はさながら通りをパトロール中のようだ。

 そんなウルトラマンを「やがては名誉区民に!」と意気込むのは、世田谷区職員の佐久間浩康さん(39)。今回の商店街誕生の仕掛け人だ。昨年、区職員による特別課題研修「せたがや売り込み隊」で、佐久間さんらのチームが「せたがやウルトラ計画」を発案した。ウルトラマンを生み出した円谷プロが祖師ケ谷大蔵駅を最寄りにしていた縁からだ。「ゴジラという案もあったけど、街を踏みつぶしているからね」と笑う佐久間さん。

 気がかりだったのは区の特別な予算補助がないこと。なにせ相手は子供たちのヒーロー。多額の使用料がかかると計画は難しい。だが熱意が通じる。円谷側が街づくりの目的でならと、キャラクターの無償使用を認めてくれた。佐久間さんらは早速、区の各部署に案を募り、予算の出る街づくりに必要なものにキャラクター意匠を導入した。この結果、ウルトラマンの案内板や車止めを作っても余分な予算はかからなかったという。

 一方、地元の合意などに奔走したのは商店街副理事長の内海康治さん(49)。「今はまだ名前だけですが、今後は街のモラル向上や商店街のイベントにウルトラマンを起用していきたい」とヒーローの活躍に期待する。駅前にシンボル像を建てる計画も進行中という。

 こんなユニークな通りの誕生に、近くの保育園に迎えに来た今野律子さんと柳利江さんは「子供が大喜び」と口をそろえた。特に初代のウルトラマンが大人気とか。ベビーカーの3歳の男の子を見ると、その手にはビニール製のウルトラマン人形がしっかりと握られていた。

(嶋津智子)

  昭和の雰囲気に包まれた喫茶店

 商店街の誕生と同じ4月にオープンした茶房・雑貨店の「なごみ堂」(TEL03・3483・3359)。店の奥にあるショーケースにズラリと並ぶのは、オーナーの木部勉さんが何十年もかけて集めたという懐かしのヒーローやキャラクターの人形。中には販売できる商品もあるのだとか。窓ガラスやお手洗いの扉など、店内随所にはオーナーのこだわりがちりばめられているので、お茶や軽食を楽しみながら見つけてみよう。午前11時〜午後9時。(火)休み。

  ウルトラマンが登場!

 7月2日(土)、正午〜午後3時ごろ、同商店街・中元福引セール(1日(金)〜16日(土))のオープニングイベントで、祖師ケ谷大蔵駅周辺の3会場にウルトラマンとウルトラマンコスモスが登場! 15日(金)〜17日(日)には、指人形やタオルなどのウルトラマングッズ販売や、巨大レプリカの展示あり。セール期間中に3000円以上買い物をすると、15日〜17日の福引抽選に参加できる。問い合わせは振興組合(03・3483・5696)。


家族でほっと一息つける場所に
 円谷一夫さん(円谷プロダクション会長)
 子供の頃、祖師谷の商店街で買い物をするのが楽しみでした。その商店街が「ウルトラマン商店街」になったことは非常に名誉なことで、誇りに思います。もし将来、「円谷プロ記念館」ができたら、商店街を散歩がてら家族でほっと一息つける……。そんな夢を抱いています。
 ■61年生まれ。7月2日からは、新シリーズ「ウルトラマンマックス」(CBC/TBS系、毎週(土)午前7時半)がスタートする。



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