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2005.7.21(木)更新 ストリートストーリー
 
九十九里ビーチライン  (千葉・一宮)

 千葉県の九十九里浜の南端にあり、都内から気軽に行ける一宮町の海岸。「九十九里ビーチライン」の愛称がある同町の県道30号沿いには、世界中からサーファーが集まってくる。乗馬も楽しめるなど、ここでは海風が友達だ。

 
イラスト・橋爪かおり
潮風吹くスポーツロード

 休日になると一宮町の海辺には車の列ができる。並んだ車両のそばで、サーファーたちがウエットスーツに着替え、次々と波乗りのポイントを目指し、海に入っていく。夏でも冬でもこの光景は変わらない。「一番好きなのは秋のサーフィンかな」。毎週末、車にボードを積み、都内から通っている阿部憲和さん(29)が日焼けした顔をほころばせ、言った。ここは世界大会も開かれる日本有数のサーフスポットだ。トッププロもアマチュアもこぞって足を運ぶ。

 しゃれたレストランやサーフショップが軒を連ねる一宮町付近のビーチライン。「でも、昔は店どころか建物すらなかったんだよ」と笑顔を見せるのは、老舗(しにせ)のサーフショップ「chp」経営の中村一己さん(66)だ。日本でサーフィンの人気が未知数だった30年前に店を開いた。サーファーへの助言など商売だけにとらわれない地道な活動が支持され、今や「chp」はサーファーたちに敬意を抱かれるブランドになった。同町を訪れるサーファーは年間約45万人。年々、増えており、昨年はサーファー専用のアパートまで登場した。中村さんが言う。「プロもアマチュアも、みんなが楽しくサーフィンをしてくれればいいよ」

 このあたりの海辺の楽しみは波だけではない。「一の宮乗馬センター」は、馬にまたがって水平線を眺めながらビーチを散歩できるユニークな乗馬施設だ。会員でなくてもフラッと立ち寄って乗せてもらえるところがうれしい。

 ビーチラインを南下すると、「麻雀(まーじゃん)博物館」がある。「麻雀は頭の体操として中国では正式な体育種目なんです」とは同館広報の田村栄之さん(66)。来館者が自由に対戦でき、プロの参加もあるという。「見ず知らずの人が交流できる麻雀って素晴らしいでしょ?」と田村さん。館内では、「北京五輪の正式競技に」などと壮大なおしゃべりも交わされていた。

 体でも頭脳でもスポーツする。九十九里ビーチラインは世界的なスポーツ・ストリートかもしれない。

(菅谷知子)

  さあ、サーファーやってみる?

 一宮町に通うサーファーがあこがれる、地元のサーフショップ「chp」(TEL0475・42・4626、http://www.chp.co.jp/)主催のサーフィンスクール。「一度は波乗りしてみたい」という人は、ウエットスーツとボードをレンタルできる体験サーフィンを。本格的に始めるなら、初心者から上級者までレベルに合わせて教えてくれるスクールで学ぼう。ともに1回4000円(体験サーフィンはレンタル代込み)。荒天中止。要予約

  ファン必見の殿堂!

 「麻雀博物館」(TEL0470・87・8886)には、ラストエンペラーの時代に中国の宮廷で使われていた螺鈿(らでん)細工の麻雀牌(ぱい)や、作家・菊池寛の愛用牌、世界最古という「絵図麻雀牌譜」など、世界中から集めた貴重な牌や書物を展示している。「役満煎餅(せんべい)」や「一発ツモ・キーホルダー」など、お土産もユニーク。入館料200円、高校生以下100円。午前10時〜午後5時、(月)((祝)の場合は翌日)と年末年始休み。


まさにサーフタウン
 河野正和さん(プロサーファー)
 九十九里浜と平行して走る県道30号には、日の出とともにサーフボードを積んだ車がたくさん集まってきます。ここ数年でサーフショップもかなり増えて、まさにサーフタウンといったところですね。海から上がった後は気軽に休める喫茶店や、おなかいっぱい食べられる定食屋さんもありますよ。
 ■69年生まれ。千葉県在住。JPSA(日本プロサーフィン連盟)の大会で97年、01年、02年のグランドチャンピォン。



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