懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行
2005.9.8(木)更新 ストリートストーリー
 
職安通り  (東京・新宿)

 「新宿に小さな韓国があります」――JR新大久保駅の階段にそんな看板がある。あちこちにハングル文字があふれる職安通りは深夜までにぎわいが続く。今年は日韓友情年。この通りが私たちのきずなを深める可能性を秘めている。

 
イラスト・岡澤香寿美
きずな深める懸け橋に

 韓国人留学生の李尚昊(イサンホ)さん(29)と東京・新宿の職安通りを歩く。

 「石原裕次郎とヨン様、どっちがいい男かしら〜」。楽しそうに話す中年女性の2人組とすれ違う。

 通りの雰囲気はここ数年の韓流ブームで大きく変わった。韓国スターの写真入りグッズを扱う店が増え、連日多くの人が訪れる。通り沿いだけでざっと30軒の韓国料理屋が密集している。

 「ここが日本か韓国かわからなくなることがありますよ」と李さんは言う。夫が韓国人で以前からよく通りに来ていたという林和泉さん(41)は「ブームをきっかけに女性が来やすい街になった。以前はこんなに日本の女性はいなかったんですよ」と笑った。

 98年から韓国雑誌や書籍、CDなどを販売するコリアプラザは、03年の「冬のソナタ」の放送後から来客数が飛躍的に増えた。それまで日本人の客は1割程度だったが今や全体の8割以上を占め、売り上げも約5倍に。8月には店の広さも2倍に改装した。通りにはここ数カ月の間にオープンした店も多い。大阪から来たという30代の女性は「クォン・サンウさんのファン。ずっとこの通りに来たかった。こんなにグッズがそろう街は他にないですね」。

 にぎやかに見えるこの通りに、こんな思いもある。文化の伝来などで密接な関係を築いた古代から日本の植民地支配があった近代まで、約2000年の日本と朝鮮半島の歴史を伝える高麗博物館。宋富子(ソンプジャ)館長(64)は「このブームで韓国に興味をもったら、在日韓国・朝鮮人の存在にも目を向けてほしい。そして歴史をきちんと学んでほしい」。一過性のブームで終わらない、一歩進んだ関係を望む気持ちが根底にある。

 新聞記者を目指す李さんは言った。「ここが日本と韓国の友情の懸け橋になればいい。お互いまだ誤解している部分がある。双方が理解を深め歩み寄れるよう、僕が真実を伝えたい」。

(熊坂麻美)

  大勢でわいわい楽しもう

  通りでもひときわ目立つ外観の料理店「大使館」(TEL03・3232・1139)。広々とした店内は、くつろげる雰囲気。人気は「骨付きカルビ」や「ネギタン塩」など。中でも豆乳とゴマがベースのスープが特徴の「豆冷麺(れいめん)」は、あっさりとしたやさしい味で、たっぷり焼き肉を食べた締めに、すっとおなかに入る。辛いものが苦手な人にもおすすめ。午前11時半〜翌午前5時。

  歴史学び、今を感じて

 高麗博物館は、常設展示と期間ごとの企画展。チマ・チョゴリを試着して記念撮影もできる。入館料300円、中高生150円。正午〜午後5時。(月)(火)休み。問い合わせは03・5272・3510。
 コリアプラザの地下1階にカフェ「こりぷら」がオープン。韓国音楽を聴きながら、伝統茶やおかゆが楽しめる。ミニコンサートなどのイベントも。午前10時半〜午後10時。問い合わせは03・5155・9311。


今も通う思い出の場所
 阿部美穂子さん(タレント)
 韓国の「におい」がする職安通り。オッパ(夫)との遠距離恋愛が始まった頃から通い始めました。結婚して韓国に住むようになった今でもこの思い出の場所にでかけます。ブームの影響もあって街全体が以前より明るくにぎやかに、整頓された感じ。この通りが長く愛される日本の韓国であって欲しいと願います。
 ■75年生まれ。2003年に韓国プロサッカーのチェ・ソンヨン選手と結婚。http://www.abemihoko.com



ストリートストーリー バックナンバーへ

asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ | 会社案内 | 朝日マリオン・コムとは | 姉妹メディア | 会員規約 | 個人情報・著作権
  asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2005 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.