愛犬と共に楽しむ散歩道
愛犬を遊ばせるドッグランは、さながら「世界のワンワン大図鑑」だ。ウェルシュコーギー、エアデールテリア、アフガンハウンド……。様々な犬たちがリード(引き縄)から解放され、元気に駆け回る。週末になると、遠方から車を駆って「駒沢詣で」にくる愛犬家と、100頭もの犬たちでごった返す。
同公園のドッグラン(長さ約60メートル、幅約20メートル)は、地元の愛犬家たちの熱心な働きで、02年12月から始まった。日々の掃除はボランティアで行う。月一度の大掃除では、40人ほどが集まってベンチをふいたり、草をむしったり。お手伝いする子どもたちの姿もある。
「犬同士はもちろん、飼い主同士のコミュニケーションも生まれています。ドッグランで遊びながら、都会で犬と共生するためのマナーやモラルが学べる場になれば」と、ボランティアの代表を務める森本健一さん(57)。
公園のそばの駒沢通り、駒沢公園通りには、犬用グッズを扱う店や、犬連れで入れる外食店が並ぶ。公園西口に近いKOMAZAWA RESTAURANT(レストラン)に、川崎市から食事に来た若月高弘さん(46)、ひとみさん(44)夫妻は「普段は忙しいから、休みの日は一緒にいてあげたくて」。同じテーブルで愛犬のトイプードル、モカちゃんが犬用パスタをパクつく姿に目を細めていた。ドッグランで遊び、カフェで食事し、洋服やおもちゃを買う……というのが、犬と遊ぶ定番コースだ。
日曜日。駒沢公園通りの犬用品を扱うGEORGE(ジョージ)の店先には、飼い主のいない犬や猫の写真パネルやアルバムが並ぶ。虐待されたり捨てられたりした動物を保護する関西のNPO「アーク」が主催する「里親会」。「2匹目に」と申し出る愛犬家や、「飼うことはできないけれど」と募金をしていく人たちも。
「たくさんの犬を幸せにしてあげる街でありたい」。同店長の俣野智之さん(32)の言葉に、この街が持つ犬への優しいまなざしを感じた。
(中津海麻子)