懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行
2005.10.13(木)更新 ストリートストーリー
 
一番街通り  (埼玉・川越市)

 「小江戸」として知られ、蔵造りの街並みが残る埼玉県川越市。10月15、16日の「川越まつり」は、1年で最もにぎわうが、今年から山車行事が国の重要無形民俗文化財に指定されたこともあり、一層の盛り上がりを期待できそうだ。

 
イラスト・岡澤香寿美
文化財指定され山車巡行

 江戸時代の職人技をふんだんに盛り込んだ彫刻や刺繍(ししゅう)。見る者をくぎ付けにする絢爛(けんらん)豪華な山車が、笛や太鼓のおはやしにあわせて練り歩く、川越まつりの山車巡行。中でも蔵造りの商店が並ぶ「一番街通り」は、最も絵になるメーンストリートだ。のべ90万人も見物に訪れる中、山車のひき手も「晴れ晴れしい気持ちになる」という。

 今年2月、この山車行事が国の重要無形民俗文化財に指定された。江戸時代初期、地元の氷川神社の氏子が始めた川越まつりは、伝統的なしきたりが多く、長い間、町内の者以外が山車をひくことは許されていなかった。

 戦後は参加地域が広がり、地元の人以外にも門戸を開く町が出てくるようになった。市役所でも、02年から市内の小学6年生を対象に参加を呼びかけている。

 年々盛り上がりをみせる祭りを文化財にしようと、地元では99年から取り組みを始めた。中心となったのが、当時、山車保有町内協議会、山車行事保存会などの会長を務めていた原正次さん(80)。同通りの陶器店「やまわ」に生まれ、「物心ついたときから山車を引いていた」という根っからの祭り好きだ。

 「一番苦労したのは、すべり出しだね」と原さんは振り返る。文化財になれるのは27ある山車保有町の中でも、しきたりを守り、初期から参加し続けている13町だけだと分かった時だ。

 「これまで祭りを支えてきた仲間にどう伝えたらいいか」。悩んだ末に原さんは、各町の代表者を集めて頭を下げた。「たとえ指定されるのが13町だけでも、祭り全部が文化財になったのだと考えてくれないか」

 88年に山車を製作した脇田町の代表で、当時、協議会の副会長を務めていた土金博さん(79)は言う。「文化財に指定される山車は、他町から見ても一目おく存在だよ」

 今年は例年より多い23台が練り歩く。原さんは、店の中から静かに見守るつもりだ。

(野戸昌希)

  見応えある山車競演

 最も見応えのある「曳(ひ)っかわせ」は、10月15日(土)午後7時半、16日(日)6時半。札の辻や仲町、連雀町、本川越駅前などの交差点で出合った山車同士が正面を向け合い、踊りやおはやしを競演する。15日6時、「宵山」。一番街通りから本川越駅にかけて、ちょうちんをともした山車が並ぶ。15日1時半、16日2時「山車揃(ぞろ)い」。参加山車が2班に分かれて市役所前に集合。その後、一番街通りを巡行する。問い合わせはハローダイヤル(03・5777・8600、http://www.city.kawagoe.saitama.jp)。

  小江戸巡回バスに乗れば

 一番街をはじめ、昔ながらの駄菓子屋が軒を連ねる「菓子屋横丁」などを巡るボンネットバスを運行。1日フリー乗車券は500円。午前8時55分〜午後4時50分、JR・東武東上線「川越駅」西口発。土産品や食事が割り引きになる特典も。問い合わせはイーグルバス(049・226・0111)。


川越まつりは役者の原点
 市村正親さん(俳優)
 「一番街」。それは私の思い出の宝箱だ。子供の頃に抱いていた夢をすべてかなえてくれる街。今も昔と同じ景色がある。幼なじみは年をとったが、祭りの時に会うと赤ら顔で昔話。聞こえてくるおはやしの音に「いつかあの山車の上で踊るんだ」と思っていたのに、今は舞台の上で踊っている。役者の原点が私の川越まつりだ。
 ■川越市出身。ミュージカルや一人芝居など様々な舞台で活躍。04年3月から小江戸川越大使を務めている。


ストリートストーリー バックナンバーへ

asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ | 会社案内 | 朝日マリオン・コムとは | 姉妹メディア | 会員規約 | 個人情報・著作権
  asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2005 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.