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2006.1.26(木)更新 ストリートストーリー
 
巣鴨地蔵通り  (東京・巣鴨)

 「おばあちゃんの原宿」として全国に知られる東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街。とげぬき地蔵尊の高岩寺などの参拝客でにぎわう同通りには、優しい配慮があちこちにあって中高年の人たちが安心できる場所のようだ。

 
イラスト・久保庭華子
安心できる憩いの場所

 約800メートルの通りには食品や衣料品、雑貨に食堂など190店余が並ぶ。特に薬のチェーン店や漢方薬の店、せんべい屋が多い。「お年寄りは健康に良いものやおせんべいが好きだからね」と同商店街振興組合理事長の木崎茂雄さん(62)。

 近年にぎわいをなくした商店街が増えるなか、ここは平日で人出は2万人。日曜・祝日は6万人、4、14、24日の4のつく縁日の日には8万人も訪れるという。

 通りの中心は「とげぬき地蔵尊」の高岩寺だ。治したい所を布で清めると効果があるという洗い観音には順番待ちの列が絶えない。境内にあるベンチは数年前に、同寺が設置した。

 午前10時過ぎ、ベンチは買ったばかりのお団子を食べたり話に花を咲かせたりする中高年の人たちでいっぱいになる。店先や郵便局の前など、通り沿いにはベンチが置いてあるところが多く、「滞留時間が長い商店街」というのもうなずける。

 縁日には商店の前に200もの露店が並ぶ。玉こんにゃくや七味唐辛子、佃煮(つくだに)に婦人下着、かつらなど扱う品は様々だ。

 同商店街は、83年から「歴史と文化を大切にした、ふれあいのある、人にやさしい街」を目指して、中高年向けの街づくりをしてきた。もともと年配の参拝客が多かったからだ。店の看板や商品の説明文は、英語やカタカナを使わず、なるべく漢字とひらがなだけにした。

 「トイレあります」という札をかけ、お手洗いだけ貸してくれる店もそこここにあり、長い時間過ごしても安心できる。木崎さんは「用がなくても遠回りしても、ここを通りたいと思われる街にしたい」と話す。

 ベンチで休憩していた60代の女性2人は「ここは年代が同じような人が多いから安心して歩けるのよ」と笑った。

 通り沿いの店に洋服や浴衣を買いに来るという中南且紀さん(26)は「意外と若い人も多いんですよ」と教えてくれた。

(牧野 祥)

  温かなおもてなし

 縁日の日には、巣鴨信用金庫本店(問い合わせは03・3918・1131)が3階ホールを「おもてなし処」として一般開放。高岩寺の参拝客や縁日に来た人なら誰でも利用できる。お茶とお菓子のサービスや、毎月14日((土)(日)(祝)の場合は24日)、若手落語家による「おたのしみ演芸会」も。2月14日(火)の午前11時半と午後1時半は林家久蔵さん、古今亭志ん太さんが出演。利用時間は午前10時〜午後2時50分。無料。(土)(日)(祝)休み。

  人気のカレーうどん

 来月で開店して24年目のうどん専門店「古奈(こな)屋」本店。座席はカウンターのみで11席と少ないため、店の前にはいつも順番待ちの人が並んでいる。一番人気は、えび天カレーうどん(1600円)。えび天と細めの麺(めん)に、20数種類の材料を入れて煮込んだまろやかなカレーがからんでおいしい。営業時間は午前11時半〜午後4時。問い合わせは03・3940・6180。(月)休み(縁日と(祝)は営業し、翌日休み)。


人とのふれあい 心がほっこり
 藤村志保さん(俳優)
 子どもの頃、祖母がとげぬき地蔵のお札をよく買ってきて痛いところにはってくれた思い出があります。お手洗いを提供してくれるお店があったりと、年配者には優しくて温かい通りですね。妹一家が近くで日本料理「すがも田村」を営んでいます。この街は気持ちがほっこりするような人とのふれあいがある大事なところです。
 ■公開中の映画「二人日和」に主演。舞台「北越誌」は2月20日(月)、21日(火)に紀尾井ホール(四ツ谷駅)で上演。  


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