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題字・イラスト 井沢洋二
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先日、プラハで開かれた国際天文学連合総会で、冥王星が太陽系の惑星から降格になった。
僕は、同じ空を相手にしていても天文学と気象学は関係ないとばかり思っていた。
ところが、気象予報士の勉強のために教科書を開いて驚いた。気象学の第1章は太陽系の中の地球≠ゥら始まっていたのだ。
太陽と太陽系の惑星のことを学ぶと、地球にだけ水という物質が大量にあることに気づく。
地球上に存在する水のうち、約97パーセントは海水。約2・4パーセントが南極や北極、氷河の氷。その他に、地下水や湖水、川の水。そして、残りの僅(わず)か0・001パーセントの水が、水蒸気として大気中に漂っている。
地球の大気は、太陽の熱を受けて運動する。何かの拍子に大気中の水蒸気が集まると雲ができ、さらに雲が発達すると、雲の中で氷や水の粒がぶつかってくっついて大きくなり、やがて地球の重力に耐えかねて地上に落ちてくる。溶けずに落ちてくれば雪。半分溶ければみぞれ。完全に溶けて落ちてくれば雨となる。
僕ら人間は、そんな自然の営みを地上から見上げて、「晴れている」とか、「曇ってきた」とか、「雨が降ってきた」と言っている。
ところが気象現象は、太陽、地球、空気、水という、人間だけに限らない全(すべ)ての生命体に不可欠な四つの要素から成り立っている。
地面から空を見上げるのが気象学だとばかり思っていたが、次にどんな気象現象が起こるかを知るためには、太陽と地球を遠く宇宙空間から俯瞰(ふかん)しなければならない。気象学とは神の目をもつ学問≠セということを初めて知った。
人間が神になれるはずがない。ということは、人間がいくら努力しても、天気を100パーセント予報できるようになることなどありえない。ならば、四季折々に様々な表情を見せてくれる日本の空を大いに楽しもうではないか−−、というのが僕の持論。
乾いた空気に、より一層広さを増す秋の空。澄んだ空気に、輝きを増す星空。
じっと眺めれば、きっと何かいいことありそうな予感。新惑星を発見できるかも。