最近私はふと思いつき、その日の献立を一品ずつ1枚の紙に筆ペンで書き出した。和食屋さんのコースメニューにあるように。
・タコとホタテのカルパッチョ サラダ仕立て〜ワサビヴィネグレットソース
・春野菜のコンソメスープ
・牛肉とマイタケのオイスターソース炒(いた)め
これがなかなか面白い。スープを煮込んでいる間、いすに腰かけ書き出し始めた瞬間から、スープが噴きこぼれる音に中断されるまで没頭してしまったのだから。しかし何枚書き直したかわからない。字体、行間、ネーミング……。これっ!と納得がいかず、料理より確実にそっちに重きが置かれていた。
うん。でもちょっとよいこと見つけた気分。
料理と同時に、もうひとつ創作活動。精神集中できる!(そんなオーバーな……)。調理する前に取りかかれば、ネーミングに負けないものにするために創意工夫するだろう。食べ物のバランスだって意識するはず。それからそれから、「字をキレイにしたい」と思いつつ後回しにしていた習字を始めよう!と思っている私がいる。いいことずくめだ。
そして旦那(だんな)が帰宅した。全く相手にされないかもしれない――。ふと我に返ったが、「いいね〜いいね〜。おしゃれね」と。私は得意げである。そんな悠長な、と人は仰せになるかもしれない。大丈夫。私だって毎晩やるつもりは、ない。(女優)