裏通りにあるそのお店には打ち水がしてあり、つぼ庭があって趣がある。18席だけのオープンキッチンスタイル。色鮮やかなピカピカの野菜がキッチンを彩る。不思議な色形をした、初めてみる野菜も多い。
今日は6300円のコース料理。出された白木の箱。お弁当を開けるときのようにワクワクする。だからシェフも「お客様が開けてください」と。9品の前菜が小分けに盛られていた。いろんなのをちょっとずつ、っていうのがまたうれしい。サラダ、魚料理、お肉料理と続いたが、どれもふんだんに野菜が使われ、複雑な味が絡み合う。取り合わせが意外で言い当てることが出来ない。明かされる度にあっと驚いた。もうおなかいっぱいだといった私たち。しかし、その後のリゾットも3種のデザートも完食であった。
この日は取材で訪れた後のディナーだったのだが、皆多忙を極める人ばかり。これから打ち合わせに出版社に戻る人、講義を控えている人など。顔からは疲れを感じたけれど、皆が生き生き回復していた。このお店のコストパフォーマンスに、五感で楽しむお料理に、シェフの人柄に元気をもらって。
取材当日は実は定休日。ランチはやっていないということだったが、常連さんがお昼も入っていた。夜も満席だった。私たちも早速次回の会食の予約をした。が、あいにく定休日だった。「いいですよ」とシェフ。またしても休み返上にしてしまった。