「ワイングラスを割ってしまう人に」と書かれた6脚1セットの、フルボディー用の大きなグラスを2年前に購入した。割れにくいのがウリの、日常使いのチープなものである。2年たった今、残りあと2脚。えっ?と驚くだろうか、まあまあだろうか? 私が倒した回数からすればよくガンバッテいる。
それは割れてもため息ひとつで済むけれど、お祝いに頂いたシャンパングラスなどはショックが大きく、また申告するときバツが悪い。「さすが奥さん」とか「B型だから」などとあきれられるのだ。シャンパングラスというのは、箸(はし)を伸ばした手元がちょっぴり当たっただけでもこてんといく。こてんポッキリ真っ二つ。頂いた「サンルイ」の美しいペアグラスなど出そうものなら、洗い終わりに無事だったかどうかの確認さえ入るのだ。
先月、女優の室井滋さんとの対談でのこと。「ところで遥ちゃんてさ、グラス割る人?」。唐突に聞かれたのだ。私はコクリとうなずいた。「いや〜私なりの見解。割る人は陽気というか、あっけらかんというかね、暖かいところで育った人、ってかんじがするのよ〜」と。そういえば室井さんは私に会う度「宮崎の人? 熊本だっけ?」と聞いてくる。私はその度に「いえ、東京です」と。「そう言う室井さんは?」と尋ねると「私はこう見えて割らないのよ〜、富山の女だからね」と。
私の言動をつかさどるのは、生まれと血液型らしい。