NHKの朝ドラ「純情きらり」で3姉妹を演じた寺島しのぶさんと宮?あおいちゃんと、久しぶりに会ってごはんを食べた。ドラマの中で私たちは戦時下を生きる女性を演じていた。良妻賢母が良しとされ、若いうちから早く嫁にいくよう言われていたのだが、ドラマが終わった直後1年の間にそろいもそろって役のままに3人がバタバタと結婚したものだから、なんだかおかしかった。
「仕事はどう? 結婚生活はどう?」なんて近況報告。「私の生活に涙と鼻水はツキモノよ」と言ったら、「遥ちゃん変わった〜、出せるようになったんだから」としのぶさんが笑った。確かに今の私は言い出したら止まらない。どうやら家が震えているらしい。そう言えばいつだか友人や先輩方にそこそこにいい加減にやるのがいいよとアドバイスされたことを思い出した。最初が肝心。基準になるからねと。飛ばしすぎた軌道修正を知らず知らず図っていたということか。修正を重ねて家庭はできていくのかもしれない。
昨年10月の「てんや椀(わん)や」を読み返すと、もう今の感情ではない私がいる。連載は日記であり、また食というテーマを通して、記憶の奥深く、触れないと時間と共に消えてしまう幼少の頃の食卓まで遡(さかのぼ)ることが出来た。自覚していなかった自分への発見もあった。1年以上やらせて頂いた連載。幅広い世代の方から感想を頂き、それが励みでした。ありがとうございました。
=おわり