小麦粉を水で練った生地で、腰の上に直径10センチほどの土手が築かれた。赤ワイン色のハーブオイルがゆっくりと注ぎ込まれる=
写真下。温度は45〜50度ほど。おなか全体がカーッと熱を持ち始めた。次第に指先や足先にもじんわりと温かさが伝わってくる。
「カティバスティ」は、インドの伝承医学アーユルベーダの一種。五反田の専門サロン「アプサラ」代表・松原徳代さん(35)によると「アーユルベーダの原理では、体を冷やすエネルギーが集まるのが大腸。その裏から、温めたオイルを浸透させることによって、冷えが緩和されます」。
ミルクを使った「クシーラダーラ」は、「寒さで力みがちな頭部周辺の神経をほぐすのに最適」と松原さん。ハーブをせんじた38〜40度ほどの牛乳を、額のツボに垂らし続ける。一気に流れ落ち、さらさらと頭皮を伝う感触がなんともこそばゆい。しかし目を閉じると徐々に心地よくなってくるのが不思議だ。ぬるめの温度、ハーブと甘いミルクの香りも手伝って、意識が遠くなってくる。雑念が取り払われていくようで、頭がすっきり軽くなった気がした。