朝一番で向かったのは、千葉市の千葉モノレール・千葉みなと駅。受験シーズン限定の切符とグッズが置いてある。「さくらさく合格祈願切符」
(1)は「桜木―作草部(さくさべ)間」の昔懐かしい硬券に「さくらさく」と刻まれ、二つ折りの台紙に収まっている。受験生の親や祖父母たちが買い求めるといい、昨年12月中旬に売り出したところ、2週間で千枚売れた。
「落ちないお守り」は、懸垂式モノレールとしては世界最長の営業距離(15・2キロ)とギネス・レコードに登録された車両のパーツを使って考案された。「受験生を支える」願いを込め、車体をつるワイヤの一部をカプセルに入れた。
グッズを扱う千葉モノレールの4駅の一つ、都賀(つが)駅で下車すると、改札付近にこどもの背丈ほどの「モノちゃん都賀神社」が。趣味でみこしなどの彫刻を手がける武田昭雄さん(52)ら駅員全員で手作りした。「お遊びだけど、受験生の励ましになれば。私たちも応援していますよ」

一文字ずつ丁寧に書き、願いを託す=勝どき駅
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都営大江戸線・勝どき駅(東京都中央区)で見つけたのは、門前仲町発と勝どき発の硬券2枚がセットになった「合格祈願きっぷ」
(2)。合格への登竜門と「勝ちどきをあげる」をかけた。絵馬型の台紙に収め、駅のスタンプ台で太鼓判を押して願い事を書く。
東京・渋谷から来た小澤秀昭さん(57)と美奈子さん(15)親子が「ポンッ」と気合を入れてスタンプを押していた。2週間後に迫る試験を前に、気分転換を兼ねてもんじゃ焼きを食べに行く途中という。将来は体育の先生になりたいという美奈子さんが志望校への思いをつづる。「部屋に飾ります」と大事そうにしまい込み、駅を後にした。
勤めや学校帰りの人で混雑する夕方の横浜駅(横浜市西区)。京急電鉄では、願い事がかなうと伝わる叶神社(神奈川県横須賀市)と連携した「京急電鉄&叶神社 合格祈願切符」
(3)を売っていた。横浜―浦賀間の1日フリー切符として、同封の絵馬を同神社にかけに行ける。

部活帰りの鎌倉高校アメフット部の3人=江ノ電・藤沢駅
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江ノ島電鉄・藤沢駅(同県藤沢市)では「くるっぴー」を発見
(4)。ぜんまい仕掛けの電車のおもちゃで、台の縁に来るとくるっと向きを変え、落ちない。テレビで合格祈願グッズと紹介され、さらにネットなどで伝わった。

絵馬かけは受験生の願いでいっぱいだ=希望ケ丘駅
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最後に立ち寄ったのは、相模鉄道・希望ケ丘駅(横浜市旭区)。夢と希望を結ぶ「ゆめが丘〜希望ケ丘硬券乗車券」
(5)を求めて両駅を訪れる人が絶えない。受験シーズンには絵馬がつき、1年に発行される約1万3千枚のうち7割がこの時期に売れる。
昨年末に設置された改札付近の絵馬かけには、切実な思いが詰まった絵馬が幾重にも重なって並んでいた。恋愛成就に不況退散と願い事は様々だが、大半は合格祈願。教師や塾の講師がまとめて購入し、かけにくることもあるという。受験生の夢が現実となる頃、同県寒川町の寒川神社でおたき上げされる。