
織物は電動。図案データに合わせて糸の色を変える
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「西の西陣、東の桐生」と称される織物の産地、群馬県桐生市。1870年創業の「後藤」は丸帯や袋帯など6種類の帯を織っている。
冷え込んだ工場に電動織機の乾いた音が響く。緯(ぬき)糸(横糸)を通す「シャトル」が目にも留まらぬ速さで行き来する。経験50年以上という機織り職人、広井須美江さんが織っていたのは七五三祝帯。全国シェアの約7割を占めるという主力製品だ。
6年前にハリウッドデビューを果たした。スティーブン・スピルバーグ製作の映画「SAYURI」で、芸者を演じるチャン・ツィイーらが同社の帯をまとった。

工場外観=群馬県桐生市
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今は図案データが織機に取り込まれて自動で織り上がる。糸のたわみを直したり柄に合わせて常時100色はある絹糸を換えたりするのが職人の仕事。織機ごとに微妙な癖があり、商品になる帯を織れるまで最低でも数年はかかる。今いる3人はキャリア40年以上のベテラン。「若手を募集したいとは思うけど」と同社常務の後藤充宏さん(43)は後継者難を悩む。
工場見学を設けるのは、桐生の織物を知ってもらいたいから。5年前に国の登録有形文化財に指定された木造平屋建ての工場自体も見ものだ。2階建てにも見える天井の高さとのこぎりのようにとがった屋根は、桐生の織物工場の特徴だ。採光がよく、絹糸の色を見るのに役立つ。
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■後藤
桐生市東1の11の35(桐生駅から車、TEL0277・45・2406)。見学は平日の午前10時〜午後3時半。要予約。
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