約160の古書店がひしめく本の街、東京・神田神保町。恒例の「古本まつり」が、10月27日に始まる。目玉の「青空掘り出し市」は、今年から会場がぐっと広がり、「靖国通り」沿いの歩道にズラリと並ぶ。約100のワゴンに延べ100万冊、近年のベストセラーから風合いのある「数十年モノ」まで、安く手に入る古本のバーゲンだ。
本の海、人の波の中で、まごつかずに楽しむコツを、古書通のイラストレーター・池谷伊佐夫さん(55)は、「出会いを直感したら、買っておくべきです」とアドバイス。迷っているうちに、他の人に持っていかれ後悔することもあるからだ。前もって特定の作家、ジャンルなどを決めておき、少しでも気になったならば即購入するとよい。
ただし、「古書店街の面白さは、ワゴンだけでは分からない」と池谷さん。専門ジャンルを絞った古書店が多い神保町は、店の蔵書にこそ魅力がある。店主の知識や好みなどが色濃く出る、書棚をながめてほしいという。とはいえ、シンとした店内、難しい顔をした店主――。慣れていないと入りにくい。
取っ掛かりに、と勧めてくれたのが、東京古書会館での「特選古書即売展」。神保町でも有数のしにせ店などが出品するイベントで、いわゆる古書マニア向けの高価本が多く並ぶ。初版本や絶版書など、1冊10万円を超える本を気軽に手にとって見られるチャンスだ。
◆神田古本まつり
▽「青空掘り出し市」=10月27日(金)〜11月1日(水)、午前10時〜午後7時(1日は6時まで)。靖国通り沿い(駿河台下から専修大前交差点まで)。雨天中止。
▽「特選古書即売展」=10月27日〜29日(日)、10時〜6時(27日は5時まで)。東京古書会館地下ホール。問い合わせは悠久堂(03・3291・0773)。
◆神保町ブックフェスティバル
「本の得々市」=10月28日(土)、29日(日)、午前11時〜午後6時(29日は10時から)。すずらん通りほか。汚損した新刊書籍などを割引価格で販売。問い合わせは実行委・柴田さん(090・6653・6631)。
いずれも神保町駅から。