野菜や果物、せっけんを彫って草花などを表現するカービング。都内の教室で講師を務める平松佳子さん(41)に、おせち料理との「コラボレーション」を相談したところ、キュウリで作る「竹」と、ラディッシュの「花」を提案された。
キュウリは両端を切り落とし、皮を厚さ5ミリに切り取る。両サイドがまっすぐになるように切った後、手順@〜Cの通り飾り切り。1本のキュウリから大きな竹2本、細く短い竹4本の計6本ができる。緑が少ないお重が華やぎ、正月らしくなった。
次にラディッシュ。今回お願いした条件は「特別な道具を使わずできる、基本的なもの」だったが、先生が作った見本は立体的で、本格的に見える。不安になりながら、手に取った。
ひげ根を切り落とし、その点で交わるように3本のV字の溝を彫り、頂点が六つの星形を作る(ラディッシュ手順@)。「溝はナイフを45度の角度に入れて」とアドバイスを受けるも、切り取る長さや深さの力加減が難しい。できあがった星の外側5ミリに、輪郭に沿って切り込みを入れ(ラディッシュ手順A)、さらにその鋭角の部分だけ本体から浮かせる(ラディッシュ手順B)。切り取ってしまわないよう縦にV字の溝を彫って完成(ラディッシュ手順C)。線がガタガタなうえに周りの赤い部分が削れ、先生との差が明らかになったが、水につけておくとハリが出て、なんとか花開いた。
平松さんがカービングに出会ったのは10年前。身近な野菜が美しい花に「化ける」ことに驚いたという。「既製品のおせちでも、ひと手間かけて彩りを添えてみては」