和紙に竹、「日本」を感じて
人や車でにぎわう六本木交差点から歩くこと数分。外苑東通り沿いに、都内で一番高いビル「ミッドタウン・タワー」が現れる。約10ヘクタールの敷地に、オフィスや美術館、ショップ、ホテル、賃貸住宅などが並ぶ。
通りから、メタリックな柱で三方を囲み「鳥居」をイメージしたゲート(地図(1))をくぐると、ショップや飲食店が並ぶエリア「ガレリア」に入る。カフェなど気軽な店があるオフィスゾーン「プラザ」とあわせて、店舗数は132店。店先には行灯(あんどん)を思わせるあかりがともる。
ガレリアを入ってすぐに、黒い盆に幾本もの糸のような水が滴り落ちるアート「ツリーシャワー」が目に飛び込んでくる(地図(2))。神秘的な雰囲気は、京都の清水寺の「音羽の滝」がコンセプトだという。さらに進むと、地下から3階まで吹き抜けになった建物内部を結ぶ橋が見える(地図(3))。橋には和紙がはられ、オレンジ色のライトがやわらかく光る。
「都心の上質な日常」をテーマとし、いたるところで、「日本=和」を感じられるのが東京ミッドタウンの特徴の一つだ。
ガレリアの奥の飲食店街「ガーデンテラス」(地図(4))。内側からは四角いスペースに思えるが、外から眺めると「扇」型をしていることがわかる。地下1階には涼やかな青竹がそよぐ。
開業日に、千葉から4人姉妹で遊びにきた50代の女性は、天井に向かって伸びる竹を見上げ「気持ちがスキッとします」。食事の後、美術館とホテルをめぐる予定だ。「何回か来て『通』になりたい」と笑う。
週末の3日間で55万人が訪れた。年間約3000万人の来訪者が見込まれる、新しい「街」が誕生した。
■東京ミッドタウン
東京都港区赤坂9丁目。問い合わせはコールセンター(03・3475・3100)。