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2007.4.3(火)更新  特集/東京ミッドタウン 都心の新名所、息づく「和」
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東京ミッドタウン 都心の新名所、息づく「和」

 先週末、東京・六本木にオープンした「東京ミッドタウン」。国際色豊かな街の新しい顔となるこの一角では、いたるところで「日本」のテイストを感じることができます。建築の意匠や庭園、ショップにそろうこだわりの品など、「和」をたどる散歩コースを紹介します。

和紙に竹、「日本」を感じて 

 人や車でにぎわう六本木交差点から歩くこと数分。外苑東通り沿いに、都内で一番高いビル「ミッドタウン・タワー」が現れる。約10ヘクタールの敷地に、オフィスや美術館、ショップ、ホテル、賃貸住宅などが並ぶ。

 通りから、メタリックな柱で三方を囲み「鳥居」をイメージしたゲート(地図(1))をくぐると、ショップや飲食店が並ぶエリア「ガレリア」に入る。カフェなど気軽な店があるオフィスゾーン「プラザ」とあわせて、店舗数は132店。店先には行灯(あんどん)を思わせるあかりがともる。

 ガレリアを入ってすぐに、黒い盆に幾本もの糸のような水が滴り落ちるアート「ツリーシャワー」が目に飛び込んでくる(地図(2))。神秘的な雰囲気は、京都の清水寺の「音羽の滝」がコンセプトだという。さらに進むと、地下から3階まで吹き抜けになった建物内部を結ぶ橋が見える(地図(3))。橋には和紙がはられ、オレンジ色のライトがやわらかく光る。

 「都心の上質な日常」をテーマとし、いたるところで、「日本=和」を感じられるのが東京ミッドタウンの特徴の一つだ。

 ガレリアの奥の飲食店街「ガーデンテラス」(地図(4))。内側からは四角いスペースに思えるが、外から眺めると「扇」型をしていることがわかる。地下1階には涼やかな青竹がそよぐ。

 開業日に、千葉から4人姉妹で遊びにきた50代の女性は、天井に向かって伸びる竹を見上げ「気持ちがスキッとします」。食事の後、美術館とホテルをめぐる予定だ。「何回か来て『通』になりたい」と笑う。

 週末の3日間で55万人が訪れた。年間約3000万人の来訪者が見込まれる、新しい「街」が誕生した。

 

 ■東京ミッドタウン

 東京都港区赤坂9丁目。問い合わせはコールセンター(03・3475・3100)。

(写真左上)ガレリアの内部、(写真下の地図)ミッドタウン・タワー周辺マップ
▲(写真左上) ガレリアで、(2)から(3)を眺める
ガーデンテラス前には桜の木
ガーデンテラス前には桜の木
ガレリア吹き抜け
ガレリア吹き抜け
ガレリア内部にかかる和紙の橋
ガレリア内部にかかる和紙の橋
ガーデンテラスの青竹
 ガーデンテラスの青竹
 ◆サントリー美術館 (地図(5))

 手すき和紙やキリなどをふんだんに使った館内=写真は、落ち着いた雰囲気。蛍光灯と光ファイバー、LEDの使い分けによって、「日本古来の家屋の光」を再現したという展示室の照明も特徴的だ。

 開館記念展T「日本を祝う」=6月3日(日)までの午前10時〜午後8時((日)(月)(祝)は6時まで)。国宝の「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」(展示替えあり)など、館蔵品約150件を展示。1000円、高・大学生800円。(火)休み。問い合わせは03・3479・8600。

サントリー美術館の館内
 ◆ザ・リッツ・カールトン東京 (地図(6))

 世界に60以上のホテルを運営する超一流ホテルグループが東京に初進出。ミッドタウン・タワーの最上部に客室と、眼下に東京を一望しながら食事が楽しめるレストランやバーがある。客室は、壁紙に千代紙を使い、日本六大古窯の一つ「瀬戸」の磁器がそろえてある。ガレリア3階の陶磁器専門店「NAGAE」(TEL03・5413・3343)で、リッツの物と同じ急須(1万5000円)と煎茶碗(2客で1万2000円)などを扱っている=写真

陶磁器専門店「NAGAE」の急須と煎茶碗
 ◆港区立檜町公園 (地図(7))

 1.4ヘクタールの敷地に、滝、渓流、池などが配置された日本庭園のほかに、遊具や芝生広場のある多目的ゾーンが広がる。江戸時代、毛利萩藩の庭園があった土地。池の端には休憩所や藤棚を設け、渓流には橋をかけるなど「和風」の庭園にこだわった。公園整備を機に、山口県萩市が寄贈したミカンとツバキのほかにも、ヤマモミジやコナラ、ヤマザクラなど約200本以上の植栽が、四季折々の表情を見せる=写真

港区立檜町公園
日本を買う・食べる

 国内の中小メーカーの家具や生活雑貨を扱う「THE COVER NIPPON(ジカバー・ニッポン)」(ガレリア3階、TEL03・5413・0658)。店内には、和紙に漆をぬって仕上げたライトやアンティーク調のダイニングセット、風呂敷など、日本の美しい技や素材にこだわった約90社の商品1500点が並ぶ。4月30日(月・休)まで、三河展「三河武士の凱旋(がいせん)」=写真。伝統の八丁みそや「三河の家庭の常備品」と言われる地サイダーなど。

「THE COVER NIPPON(ジカバー・ニッポン)」

 「箸長」(ガレリア3階、TEL03・5413・0392)は、1500種類の箸(はし)が並ぶ箸専門店=写真。ツゲや竹、スネークウッド、黒檀(こくたん)などの木箸のほか、何度も塗り重ねるため「バカ塗り」の別名を持つ津軽塗や、輪島塗などの箸も。840円から。中心価格帯は2000円前後。「箸が変わると味も変わります。いい物を長く使ってほしいです」(黒田訓子店長)。

箸専門店の「箸長」

 ニューヨーク発の食材店「ディーン&デルーカ」(ガレリア地下1階、TEL03・5413・3580)が、初めて和菓子を常設で販売。黒豆にこだわる京都の「宝泉堂」の甘納豆や、松江で約130年続く老舗「彩雲堂」の和菓子など、手に入りにくい京都、金沢、松江の老舗(しにせ)店の商品をラインナップ=写真。東京の菓子店「あんや」の和菓子も。

「ディーン&デルーカ」
(2007年4月3日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください。)
 
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