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2007.4.17(火)更新  特集/音楽のまち「競演」
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音楽のまち「競演」

 街に満ちるクラシックの調べをたどりながら、そぞろ歩きを楽しむ−−。東京の二つの街で、音楽祭の「競演」が始まります。活気あふれるビジネス街・丸の内と、静かな住宅街・目白。それぞれの街が普段とはひと味違った表情を見せてくれるシーズンです。

ラ・フォル・ジュルネ

 丸の内 家族連れで楽しむ 

 コンサート会場の前に300台のベビーカーが並んだ昨年のゴールデンウイーク。今年もまた、丸の内が「ファミリー仕様」に変わる。

 フランス・ナント市で「クラシックを身近に」と開かれている音楽祭を日本でも−−と、2年前に始まった「ラ・フォル・ジュルネ」。東京国際フォーラムを中心に、周辺エリアのビルや広場=地図=で、約400ものコンサートが予定される。今年は「民族のハーモニー」をテーマに、内外の1700人以上の音楽家が、チャイコフスキーやドボルザークの作品を取り上げる。

 有料公演は1回約45分、料金は1500円からと、手頃な設定。乳幼児が入場できる時間帯もある。全部で約200の無料イベントと合わせて、音楽を気軽に「はしご」できる仕掛けになっている。

 有料公演のチケットか半券で、公開レッスンや有名指揮者の講演会などにも参加できる。家族連れでも楽しめるように、楽器に触れたり、音楽と昔話を合わせて聞かせたりと、子ども向けの企画も盛りだくさんだ。

 「チケットを持って、ピクニック気分で出かけてください」と、同音楽祭エグゼクティブ・プロデューサーの末松建樹さんは話している。

 ■ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭

 4月29日(日・祝)〜5月6日(日)(メーン会場の東京国際フォーラムは5月2日(水)から)。問い合わせは事務局(03・5221・9100、http://www.t-i-forum.co.jp/lfj/)。

合唱団の無料コンサート
合唱団の無料コンサート=昨年、東京国際フォーラムで
©茂木完一
東京国際フォーラムの地図

 ◆スタッフの「おすすめ」から
 ▼ロマ(ジプシー)音楽のバンド「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」=写真。屋外演奏で街はお祭り騒ぎに。

 ▼「三大レクイエム」の一つ、フォーレ「レクイエム」。ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブルほか。

 ▼ソリスト、合唱、ピアノによる同音楽祭オリジナル版のドボルザーク「スターバト・マーテル」。日本初披露。

 ◆作曲家の故郷の味「ネオ屋台村」
 メーン会場に、作曲家にちなんだ各国料理の屋台約20台が並ぶ。

 ◆無料ミニコンサートを楽しむ
 期間中の午後1時〜6時。丸ビル、丸の内オアゾなど6会場で、約100の無料公演がある。オーケストラの演奏や、合唱、ギターデュオ、弦楽カルテットなど、1回30分程度のコンサート。申し込み不要。

タラフ・ドゥ・ハイドゥークス

バ・ロック音楽祭

 目白 教会などを会場に 

 都内有数の繁華街・池袋と、学生街・高田馬場。その間に挟まれた目白は、通りから一歩入ると閑静な住宅地が広がる。街のあちこちに、三角屋根の教会や有名建築家の設計した建物がある。6月の約3週間、この街がクラシック音楽であふれる。

 東京カテドラル聖マリア大聖堂や立教大学第一食堂など、有名な建物を会場に、西洋中世やバロック時代の音楽を奏でる「目白バ・ロック音楽祭」。プロの音楽家たちが、順番に舞台に立つ。

 「静かな大人の街・目白の魅力をアピールしたい」と、実行委員長の筒井一郎さん(41)。地元でデザイン会社を営む傍ら、地元商店主らと企画を進め、行政や学校を巻き込んで実行委を立ち上げた。

 期間中は、協賛のカフェや雑貨屋、ギャラリーが、音楽祭をテーマとした特別メニューやイベントを企画する。3年目の今年は協賛店も昨年から倍増、約40店を予定している。

 夕方に始まるコンサートを待つ間、ボランティアガイドが街を紹介する散策ツアーも用意する。「すてきな音楽と魅力的な人が集まる場所にしたいです」

 ■目白バ・ロック音楽祭

 6月1日(金)〜24日(日)。全22公演を予定。「バ・ロック」には、「目白という場に先鋭的(ロック)な人が集まる」との意味が込められている。問い合わせは事務局(03・3901・1740、http://i-debut.org/Ba-Rock)。

目白聖公会のコンサート
弦楽器の音色が響く=昨年、目白聖公会で
©長澤直子
目白駅周辺の地図
自由学園明日館
目白聖公会
聖母病院

 ◆目白・下落合をめぐる散歩道
 ガイド付きの散策ツアーとは別に、音楽祭の会場になる名建築の数々を自由にまわる、実行委おすすめのコース。建築家のフランク・ロイド・ライトが設計した自由学園明日館=写真左=から出発し、築80年近いロマネスク様式の聖堂を持つ目白聖公会=写真中央=を通り、都の歴史的建造物の聖母病院=写真右=まで。約2キロ。
 期間中、全4コースの散歩道を紹介するパンフレットが協賛店などで入手できる。

 ◆ステージ衣装を地元の店で
 6月21日(木)に明日館講堂で独唱するカウンターテナーの米良美一さん。衣装は、協賛のアンティーク着物の店「LUNCO」(TEL03・3954・3755)が手がける。音楽祭の期間中、同店など和装関連の協賛店を着物姿で訪れると、さまざまな特典が当たるくじがひける。

(2007年4月17日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください。)
 
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