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2007.5.15(火)更新  特集/新旧の魅力、丸の内へ
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新旧の魅力、丸の内へ

 ビジネス街から、ショッピングやイベントを楽しむ観光スポットへ。活気あふれる「丸の内」の、ガイドブックには載っていない魅力に触れるなら、ボランティアガイドによる街歩きツアーがおすすめです。じっくり歩けば、この街の奥深さに気付かされるはず。

ガイドツアーで街を歩く

 「達人」と

 れんが造りの東京駅の前に、5周年を迎えた「丸ビル」と並んで双子のようにそびえ立つ「新丸ビル」。先月末の開業でメディアをにぎわせた、東京の新名所だ。衣料雑貨や飲食など153店舗が入り、連日10万人以上が訪れる。

 でも、丸の内の見どころは新しいものばかりではない。明治生命館や東京中央郵便局など、戦前から残る建物が多い街でもある。「街自体が博物館みたいなものです」と話すのは、かつて丸の内のビジネスマンだった石川邦雄さん(66)。街歩きツアーを主催するNPO「大丸有エリアマネジメント協会」でツアーガイドを務めている。

 その「丸の内ウオークガイド」は、テーマ別に全3コース。金曜に開かれる「アートコース」を石川さんに先導してもらった。

 丸の内仲通りの歩道に点在する彫刻作品、DNタワー21内のアートスペースなど、約1時間半かけて巡る。丸ビルでは、床に埋められた巨木を発見。旧丸ビルを支える基礎として使われていた松の一種だという。近くにはその巨木を模したオブジェが立つ。「丸の内の歴史に人の手が加わったアート作品です」と石川さん。普段は素通りしていた場所にも思わぬ見どころがあって驚く。

 「無料で楽しめるスポットも多いんですよ」と、オーディオ機器メーカー「ケンウッド」のショールームへ。平日正午から1時間、CDやDVDのコンサートがある。終点の「丸の内さえずり館」は、心地よい野鳥の鳴き声を聞きながら自由にくつろげるスポット。どちらも街歩きのひと休みに使えそうな穴場だ。

 「新しいものと古いものが共存し、調和しているのが丸の内の魅力」と石川さん。そこに息づく人々の営みを感じながら、街を歩いて欲しいという。

彫刻作品について説明する石川さん
彫刻作品について説明する石川さん=丸の内仲通りで
ツアー参加者からの質問にも気さくに応じる
ツアー参加者からの質問にも気さくに応じる=明治生命館で
丸の内ウオークガイドの地図
イラスト・市田芽衣

 コースの見どころ

 ◆丸の内ウオークガイド

 ▼「浪漫コース」(火)午後2時。丸の内の歴史的建築物を巡る。
 ▼「歴史コース」(木)午後2時。日本橋まで足を延ばし、東京の今昔をたどる。
 ▼「アートコース」(金)午前11時半。三菱ビル集合。1000円((木)は喫茶付き1500円)。

 各日10人。要予約。5人以上で「マリオンを見た」と申し込むと1人分無料(8月末まで)。問い合わせは03・3287・5386。アートコースの主な見どころは以下の通り。

 (1)新丸の内ビルディング(新丸ビル)
 地下1〜4階がショッピングゾーン、5〜7階がレストランゾーン。7階の飲食店街「丸の内ハウス」は、午前4時まで営業。問い合わせは03・5218・5100。

 (2)明治生命館
 代表的な洋風建築として国の重要文化財に指定。毎週(土)(日)、午前11時〜午後5時、館内の一般公開。問い合わせは03・3283・9252。

 (3)丸の内仲通り
 歩道に点在する彫刻作品約10点は、神奈川県箱根町の彫刻の森美術館の所蔵品。年1回、作品の入れ替えがある。

 (4)ケンウッドスクエア丸の内
 毎月1〜2回、生演奏会「トワイライト・ライブ」を開催。問い合わせは03・3213・8775。

 (5)DNタワー21
 連合国軍総司令部(GHQ)が置かれた第一生命館をいかして増改築されたビル。1階に現代美術作品。問い合わせは03・5221・3242。

 (6)Nature Info Plaza丸の内さえずり館
 自然をテーマにした写真などの作品展を開くほか、環境保全に取り組むNPO、NGOの活動をパネルや資料で紹介。問い合わせは03・3283・3536。

 ※(1)〜(6)は地図参照。

易しい解説で新発見

 建築家と

 建築学の専門家や学生で作る「東京あるきテクト」が主催する「クラシック東京コース」は、西洋の影響が見られる古典建築9カ所を巡る。

 大正期に建てられた日本工業倶楽部会館。どっしりとした4本の円柱が印象的だ。「ギリシャの神殿で使われている柱と同じドーリス式のものです」と、代表で建築史家の斉藤理さん(34)。明治生命館などに見られるアカンサスの花模様は、一万円札のデザインにも使われている装飾だという。

 構造や装飾を分かりやすく解説し、建築になじみがない人でも楽しめる内容を心がける。「『建築物を鑑賞する』という視点を持つと、身近な街の見方が変わったり、旅行の際にも新しい発見があったりすると思いますよ」

 ◆クラシック東京コース
 6月16日、7月7日の(土)、午前10時半。300円(資料代)。各日15人。ホームページ(http://aruki-tect.moo.jp)から要予約

(2007年5月15日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください。)
 
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