懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行
2007.6.19(火)更新  特集/“萌え”スポットへGO!
■特集 目次 ヘ    ■コラムのトップページ へ
“萌え”スポットへGO!

 工場やダムを愛(め)でる−−。一風変わった趣味をインターネットで公開したところ、それが意外な共感を呼び、写真集やDVDの発売にまで至った人たちがいます。「そういえば、なんとなく気になる存在だった」と思ったアナタ、必見です。

写真パネルと石井さん
鹿島臨海工業地帯
(上)工場鑑賞家のメッカ「川崎」の写真パネルと石井さん。(下)夕暮れ時の鹿島臨海工業地帯=石井さん提供
音楽のまち「競演」  豊かな表情秘める

 サビが浮いた鋼のボディーに、なにやら不気味な煙を漂わせる、工場。とかく近寄りがたい印象だが、写真集「工場萌(も)え」の写真を担当した石井哲さんは、「花見やバードウオッチングのように、鑑賞して楽しめるものです」と話す。

 石井さんが工場を意識し始めたのは、SF映画「ブレードランナー」を見たとき。背景に出てきたコンビナートの美しさが、心にとまった。「たいていの建造物は人の目を気にしたデザインですが、工場は『規模と効率と安全性』が機能美として表れているのがいいんです」

 工場鑑賞家として、ほぼ隔週ペースで工場巡りをしているという石井さん。入門にすすめてくれたのが、千葉や鹿島などの有名工業地帯。「『工場の町』としてのPRのために、自治体が展望台をつくってくれていますから。港を一周する遊覧船もあります」。親切にも船内アナウンスは工場解説一色なのだという。

 いざ目の前にしたら、「ワンパターンじゃない表情」にご注目。工場そのものが、大小のパイプが複雑に入り組んだ構造のため、ちょっと角度を変えるだけでも違った景色が見られる。また、日の当たり具合や空気の透明感など、時間や季節によっても雰囲気はがらりと変わる。石井さんが好きなのは、夕暮れ時。空の色の変化が楽しめ、かつ日が完全に落ちれば工場に電気がともる。「何度か足を運べば、『夜のコンビナートが好き』『製鉄所のフォルムが好き』など、自分の好みの工場がはっきりしてきます」

 ◎写真集「工場萌え」(東京書籍、1995円)。文は大山顕さん。

 ◆千葉港めぐり観光船 (発着所は千葉みなと駅から徒歩10分)。
 食品コンビナート、成田空港への油送基地などを一望。午後1時半から1日1便。910円、小学生以下460円。問い合わせは千葉ポートサービス(043・242・4568)。

 ◆港公園 茨城県神栖市(潮来駅から車)。
 鹿島港の中央にあり、海工業地帯が鑑賞できる。(土)(日)(祝)のみ鹿島港内一周見学船(午後1時半発、1200円、小学生600円)も運行。問い合わせは鹿島埠頭(TEL0299・92・5551)。


宮ヶ瀬ダム、藤原ダムと萩原さん
放流中の宮ヶ瀬ダム
(上)宮ヶ瀬ダム(右)、藤原ダム(左)の写真と萩原さん。(下)放流中の宮ヶ瀬ダムは大迫力=萩原さん提供
 唯一無二の存在感

 「周囲を威圧する存在感と、独特のデザイン。まるで悪の要塞(ようさい)みたいだった」。ダムにはまり、ホームページを作るきっかけとなった宮ケ瀬ダムとの出合いを、写真集「ダム」の著者・萩原雅紀さんは、そう表現する。

 宮ケ瀬ダムは神奈川県の北西部に位置する、重力式コンクリートダム。「ダム界の巨人軍とも言える、一般的な形式」と萩原さん。堤高(ダム本体の高さ)は156メートルあり、日本で6番目に高い。ダム見学というと、上から湖を見下ろして終わりというパターンが多いが、「ダムの大きさを身をもって感じるために、下に降りて目の前にそびえる壁を見上げてみてほしい」とのこと。エレベーターやインクライン(ケーブルカー)、資料館もそろい、初心者でもダムを十分に満喫できる。観光放流は、下に架かっている橋から見ると水しぶきがかかって迫力満点だ。

 利根川上流の三つのダムもおすすめ。重力式コンクリートの藤原ダムは端正な顔立ち、アーチ式コンクリートの矢木沢ダムは曲線が美しく、ロックフィルの奈良俣ダムはなだらかで雄大。形式の違うダムを見比べて、好きなタイプを見つけてみては。

 日本には現在、2500以上のダムがある。地形や地盤の強さ、規模、放流設備などの要素が組み合わさって成立するため、全く同じ形のダムは、二つとしてない。「だから、色々なダムを見たい、制覇したい、という欲求が刺激されるんです」

 ◎写真集「ダム」(メディアファクトリー、1680円)。

 ◆宮ケ瀬ダム (東名高速厚木インターから車で約1時間)。
 観光放流は毎週(水)と第2(日)、午前11時と午後2時。問い合わせは国交省相模川水系広域ダム管理事務所(046・281・6911)。

 ◆藤原ダム (関越道水上インターから車で約30分)。
 矢木沢ダム、奈良俣ダムへはそれぞれ車で約30分の距離。問い合わせは国交省利根川ダム統合管理事務所(027・251・2021)。

 

 工場やダムのように気軽には行けないけれど、こんな所に注目する人たちも。

工事現場
 カメラマンの西澤丞さんは、高速道路やトンネルの工事現場などに注目している。日本の最先端技術が集結する「現場」を撮影し、写真集「Deep Inside」(求龍堂、2940円)を出版。見学会を探せば、実物を見るチャンスもあるかも。

廃墟
廃墟本2  営業をやめた後にそのまま放置され、廃墟(はいきょ)となった旅館や遊園地、病院などを10年以上取材するライター兼編集者の中田薫さん。「廃墟には一冊のミステリーを読むにも勝る趣があります」。どんな過去があるのか、想像をかき立てられるのが魅力だという。中田さんの「廃墟本2」=写真=はミリオン出版刊(1890円)。

(2007年6月19日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

特集 目次 ヘ      “萌え”スポットへGO! TOPヘ    コラムのトップページ へ

 

asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ | 会社案内 | 朝日マリオン・コムとは | 姉妹メディア | 会員規約 | 個人情報・著作権
asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2007 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.

懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行