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2007.8.14(火)更新  特集/ご当地推薦! 夏の味
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ご当地推薦! 夏の味


 夏の暑さを乗り切るために、全国各地で生まれた郷土食の数々。登場したばかりの「ご当地」の味と、都内でも気軽に味わえる旬の素材をいかした伝統的な料理を紹介します。


酷暑逆手に新名物

埼玉・熊谷「雪くま」

丁寧に刃の手入れをして40年使っている、騎崎屋のかき氷機。
(上から)騎崎屋「りんご」珈水亭の
白くま、慈げんの新作
 埼玉県熊谷市の郊外にある古刹(こさつ)・聖天山。緑豊かな参道に店を構えるお休み処「騎崎屋」でかき氷をほおばると、ほてった体に涼が広がった。

 秩父山地と都心からの熱風の十字路になっているため、関東で最も暑いとされる熊谷。その過酷な環境を逆手に取り、新名物として昨年誕生したのが、かき氷「雪くま」だ。薄いお好み焼きに似た地元のファストフード「フライ」の店など市内16店が提供する。

 「雪くま」の条件は三つ。地元の水を使った貫目氷を使い、雪のようにふわふわに削って、他にはないトッピングをすること。騎崎屋の「りんご」は、角切り煮リンゴと煮汁を使ったシロップ、口溶けのいい氷がさっぱりとした後味を残し、リピーターが多いメニュー。ほかに「いちごミルク」「抹茶あずきミルク」(各400円)もある。

 考案したメンバーの一人、市企画課の島村博文さんは「『西の白熊(九州名物のかき氷)、東の雪くま』と言われるようにしたい」と意気込みを語っている。

 参加店の情報は、市内の公共施設やデパートにあるチラシ、または市のホームページ(http://www.city.kumagaya.lg.jp)を参照。市企画課(TEL048−524−1111、内線228)。

【騎崎屋】
熊谷市妻沼(熊谷駅からバス、TEL048−588−1665)。午前10時〜午後6時。無休。聖天山の本殿(工事中)と貴惣門は、国指定の重要文化財。11月14日(水)と15日(木)、本殿の工事現場を公開する(要予約)。詳細は聖天山歓喜院(TEL048−588−1644)。



■熊谷駅から「雪くま」巡り■
 「アズ駅ビル」5階の「珈水亭」(TEL048−525−1874)では、30時間かけた水出しコーヒーと沖縄産黒糖を使ったシロップが自慢の雪くま(650円)など5種類を用意。午前11時〜午後9時。無休。

■東京でも食べられる!■
 東京・池袋の「ナムコ・ナンジャタウン」(池袋駅から徒歩8分、TEL03−5950−0765)で開催中の「かき氷祭り」に、フライ屋「慈げん」が出店。グレープフルーツ果汁でさっぱり仕上げた新作や、ワサビ風味の雪くまなどを販売する。8月20日(月)〜9月2日(日)の正午〜午後8時。入園券300円が必要。



南国の伝統料理を夏に活用して

沖縄料理ZEN 尚 承さん


(上)尚承さん(下)ゴーヤーチャンプルー
 沖縄では特に夏を意識した食べ物はありません。しかし沖縄の伝統食は栄養のバランスがいいので、関東の夏向きです。「ゴーヤーチャンプルー」が有名ですが、ほかにスープで野菜をたくさん採るのも習慣です。豚のゆで汁にカツオだしを入れたスープが基本。具はヘチマやトウガン、ヨモギにスイゼンジナなどさまざまです。「おばあ」世代が作る沖縄料理が一番おいしいのですが、それが減っているのがさびしいですね。

【ZEN】
東京・銀座1丁目(新富町駅、TEL03−3562−5680)。午後5時半〜11時半((土)は5時〜9時半)。ゴーヤーチャンプルー850円、沖縄そば850円。(日)(祝)休み。
 8月31日(金)まで、丸ビル地下1階食品フロアで沖縄総菜、弁当を販売。タコライス700円、ラフティー丼850円など8種。午前11時〜午後9時((日)(祝)8時まで)。

アンテナショップや居酒屋でも

◆夏野菜を刻んでごはんに乗せる 山形「だし」◆


 キュウリ、ミョウガ、ナスが基本の材料。ほかにショウガ、ネギ、大葉など家庭や地域によって入る素材が変わる。すべての野菜を細かく切って、しょうゆで味をつければできあがり。白飯や冷やっこに乗せて味わう。出身者が異口同音に「これをかければごはんをいくらでも食べられる」とすすめる。

【新宿樽平(たるへい)】
東京・新宿3丁目(新宿駅、TEL03−3354−7382)。山形県川西町出身の祖父から現店主まで3代続く。「だだちゃ豆」を加えた「だし豆」(写真、450円)が店のスタイル。山形芋煮会1800円(要予約)、玉こんにゃく200円など。午後5時〜11時。(日)(祝)休み。

【やまがたプラザゆとり都】
東京都千代田区霞が関3丁目(虎ノ門駅、TEL03−3504−8711)。だしに粘りとうまみを足す「なっとう昆布」。2種(270円、420円)を取り扱う。午前10時半〜午後7時。(日)(祝)休み。



◆麦みそが食欲をそそる 愛媛「佐妻(さつま)汁」◆

 南予地方の郷土料理。焼いた白身魚の身をすり鉢ですり、麦ミソを混ぜてあぶる。そこにだし汁を加えて溶く。具はコンニャク、キュウリ、ネギ、ミカンの皮など。夏は冷やしたものを麦飯か白飯にかけて食べる。

【香川・愛媛 せとうち旬彩館】
 東京都港区新橋2丁目(新橋駅、TEL03・3574・2028)。2階の郷土料理店「かおりひめ」では、昼は伊予定食(1200円)、夜は単品(写真、740円)で味わえる。1階ではレトルトタイプの「鯛(たい)さつま汁」(750円)、野菜などを加えて作る「伊予さつま汁」「いりこさつま汁」(各315円)を販売。午前10時〜午後8時(かおりひめは11時〜11時)。



◆ウリ科のメニュー続々 新潟「夕顔料理」◆

 7月下旬から1カ月が食べ頃。淡泊な身はだし汁をよく吸うので煮物に最適。濃いめの味つけでつまみにしても。

【静香庵(せいこうあん)】
 東京都渋谷区神宮前4丁目(表参道駅、TEL03−5771−8500)。新潟県のアンテナショップ「ネスパス」の1階。「夕顔の鶏そぼろあんかけ」(写真、900円)。夏季はトウガンのメニューも登場。ほかに「南蛮エビ(甘エビ)の刺し身」(2100円)、「栃尾名物ジャンボ油揚げ」(900円)など。コース(5800円から)も。サービス料別。午前11時半〜午後3時、6時〜10時。



(2007年8月14日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください。)
 
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