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2007.8.21(火)更新  特集/乗って動かし 鉄道学
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乗って動かし 鉄道学


 夏休みも残りわずか。故郷や旅先で鉄道に乗ったり、目にしたりする機会も多かったのでは。そんな鉄道について学べる施設がいくつもあります。本物さながらの装置を使った運転シミュレーターなどを操り、運転士気分を味わってみませんか。


揺れまでリアルに

スクリーンを見ながら、1駅分の運転士体験=地下鉄博物館で スクリーンを見ながら、1駅分の運転士体験=地下鉄博物館で
 指さし確認よーし。地下鉄車両の運転席に腰掛け、前方の安全確認を行う。いよいよ出発。右手に握ったブレーキハンドルを緩めると、ガタンと車体が大きく揺れた。

 東京都江戸川区の葛西駅高架下にある地下鉄博物館では、大スクリーンに映し出された千代田線沿線の実写風景を楽しみながら、臨場感ある運転操作を体験できる。運転士の研修用にも使用されている、実物大車両の一部を使ったシミュレーター。床下に組み込まれた揺動装置で左右10センチほど動く仕掛けだ。真っ暗なトンネル内をぐんぐん加速していくと、頭上からの扇風機の風も加わり、まるで本物の電車を運転している気分になってくる。

 「揺れが本物とおんなじだ」。順番待ちの車内で隣に居合わせた都内に住む角田遥くん(13)は、このシミュレーターに乗るため、1人で電車を乗り継ぎ、やってきた。行列が短くなるのを見計らっては何度かチャレンジしてみるが、「やればやるほど難しい」と言う。

 駅によってホームの傾斜も違えば、ブレーキのかけ方も微妙に変わってくる。「実際の運転では雨も降れば、駆け込み乗車で発車が遅れることもあります」と運転指導にあたった同館の職員。「時間がないと焦ってしまうでしょ」。運転してみて、はじめて運転手の気苦労も知った。


模型で運転体験

運転席の前にジオラマが広がる=東武博物館で 運転席の前にジオラマが広がる=東武博物館で
 東武鉄道の、100年以上に渡る歴史を紹介する東武博物館では、実際の45分の1サイズの模型電車を動かすことができる。広さ40平方メートルのジオラマを電車が走るのは見ていても楽しく、小さい子どもにも大人気だ。

 運転席は本物と同じ。右手でブレーキハンドル、左手で、アクセルにあたるノッチハンドルを握る。ブレーキを解除し、ノッチハンドルを最大に回すと、電車が駅から走り出す。実際の時速100キロに相当する最高速度になると音声ガイドが教えてくれるので、ノッチはオフに。それでも電車はすいすいと進む。駅に近づいたら、ブレーキをかけて速度を落とし、再び解除。

 ここからが腕の見せどころだ。ホームの定位置になめらかに止まるように再度ブレーキをかける。慣れた子どもたちは見事に停止させるが、これがなかなか難しい。

 前の電車に近づくと自動でブレーキがかかる、自動列車停止装置(ATS)が作動する。隣のちびっこ運転士は「緊急停止しております」と自前のアナウンスを入れていた。


【地下鉄博物館】
 江戸川区東葛西6丁目(葛西駅、TEL03・3878・5011)。1927年に東京に開通した地下鉄の歴史を紹介する。体感型の運転シミュレーターは小学生以上が対象
午前10時〜午後5時。入館料210円、4歳〜中学生100円。(月)((祝)(休)の場合は翌日)休み。

【東武博物館】
 墨田区東向島4丁目(東向島駅、TEL03・3614・8811)。
午前10時〜午後4時半。入館料200円、4歳〜中学生100円。(月)((祝)(休)の場合は翌日)休み▽26日(日)午後2時、模型電車の運転技術を競うコンテストを開催。4歳〜小学生対象
当日先着14人(受け付けは10時から)。参加費100円。

気軽に「学習」ここでも

 ◆電車とバスの博物館
 自動改札機に切符(入館券)を通して入ると、館内にはリアルに再現した電車のホームが広がる。旧型車両のマイク操作やパンタグラフ操作ができる。運転シミュレーターは、週末には行列ができる人気ぶり=写真

川崎市宮前区宮崎2丁目(宮崎台駅、TEL044・861・6787)。
午前10時〜午後5時((日)(祝)は午前9時半から)。入館料100円、小中学生50円。(月)((祝)(休)の場合は翌日)休み

▼プラレール運転会=8月25日(土)、26日(日)、10時〜4時。持ち込み自由(貸し出しも)。
電車とバスの博物館

 ◆京王れーるランド
 縦4×横7メートルの巨大なNゲージのジオラマがあり、実際の車両で使われていたブレーキハンドルで運転操作を体験できる(5分100円)。子ども向けに、運転士の制服を着て記念撮影ができるコーナーも。

東京都日野市程久保3丁目(多摩動物公園駅、TEL042・593・3526)。
午前9時半〜午後5時半。(水)((祝)の場合は翌日)休み。

 ◆横浜市電保存館
 72年に廃線になった横浜市電の歴史を紹介する。50〜60年代の町並みを再現した映像が流れる市電バーチャル体験や地下鉄の運転シミュレーター(1回100円)も。

横浜市磯子区滝頭3丁目(根岸駅からバス、TEL045・754・8505)。
午前9時半〜午後5時。入館料100円、小中学生50円((土)は小中学生無料)。(月)((祝)の場合は翌日)休み。

 ◆東京総合車両センター 一般公開
 8月25日(土)、午前10時〜午後3時、東京都品川区広町2丁目のJR東日本 東京総合車両センター(大井町駅、TEL03・3771・7503)。普段見ることのできない車両メンテナンス基地を、年に一度公開。例年3万人近い来場者が訪れる。新系列車両の試乗会や旧型車両の展示のほか、車体の上げ下ろしなどの実作業見学も=写真は昨年。雨天決行。

東京総合車両センター 一般公開
(2007年8月21日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください。)
 
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