現場知り、愛着持って
| | 工房の様子 |
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一枚板のテーブルなどが展示される店内= ウッドワークで |
無垢(むく)ならではの木目を生かし、滑らかな手触りに仕上げた家具が並ぶ店。その店の中ほどに、地下へと続く階段がある。下りていくと、ぷうんとスギの香りがした。引き戸の先には使い込まれた木工機械が置かれ、天井には集塵機(しゅうじんき)の管がつたう。学校の図工室を思わせる工房で、3人の職人が木と向かい合っていた。
東京・御徒町で、創業百年をこえる材木屋が、家具店「ウッドワーク」を開いて14年になる。創業当時から、材木を仕入れ卸す一方で大工を抱え、歌舞伎座の舞台製作などをも手がけてきた。頼まれると家庭用の家具も作った。店を構えたのはその延長にある。
カーン、カン、カン――。高く乾いた音が工房に響く。テーブルの脚となるパーツ同士をはめ合わせるため、鑿(のみ)と金槌(かなづち)を使って接合部の大きさを微調整する作業だ。「接着剤の水気で木が膨張することを計算して、たたいていきます」と店長の青山和志さん(36)。その隣で、パーツ一つひとつにヤスリがけをし、かたちを整える工程が進む。作業台の奥には、テーブルの脚の試作品が幾つも立てかけられていた。
今年3月から、積極的に工房を公開するようになった。作り手が試行錯誤を重ねる姿、時間と手間をかけて家具をつくる過程をすべて見ることができる。それは、手にする家具に愛着を持ってほしいからだ。そして、「家具を『育てる』ように長く使ってもらいたい」と、手入れ法の指導にも力をいれる。
■ウッドワーク
「ウッドワーク」(地図の(1)参照)台東区台東4丁目、下甚商店内(御徒町駅)。午前11時〜午後7時。(月)休み。問い合わせは03・3833・2797。
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