地元の土、伝統の釉薬
ぽってりと丸みのあるティーポットが30個余り。淡い色地に草木をモチーフにした模様が入り、一つひとつ表情が異なる。
お茶文化への関心を陶芸で表す石崎麗さん(30)=
写真。栃木県益子町ののどかな山里の通りに、工房兼カフェギャラリー「tete(テテ)」を開く。
「温かみのある風合いは、益子の土だからこそ」。各地の土を使う陶芸家が増えているなか、地元にこだわり、釉薬(ゆうやく)も伝統に倣う。
工業デザインの出身だが、手仕事へのあこがれがあった。渡英先で陶芸への道を決意、恩師の勧めで帰国後益子へ。気取らない作風にひかれ、地元の施設で5年ほど学んだ。
店では、石崎さんの陶器でお茶も楽しめる。「実際に使うことで、作品は完成します。益子焼の原点は日常雑器ですから」
市(いち)は普段以上にお披露目の場。使う人の顔を想像しながら、深夜まで手を動かす。
● tete 第1・3(土)(日)と陶器市期間中営業。午前10時〜午後6時。問い合わせは0285・72・0503。