「色えんぴつがほしい」と言う小学4年生の娘に、「パパと銀座の大きい文房具屋さんへ行こう!」。そう誘って、休日に「疑似デート」を楽しむ安藤哲也さん(45)。この日は買い物のほか、2人で映画を見て、ランチを味わった。「娘にとって銀座は冒険。僕も、子どもと自分の二つの目線で街を楽しめました」
安藤さんはNPO法人ファザーリング・ジャパンの代表。父親業のおもしろさを多くの男性に知ってもらいたいと、3月に「子育てパパ力検定」を初開催する。
仕事とともに生活を充実させたいと考える男性が増えている。東京都の調査では、仕事と家庭の両立のために「男性の育児休業制度取得率の向上」が必要と考える男性が20・30代で4割弱にのぼり、50代以上の2割程度を大きく引き離している。
東京都立川市在住の会社員、勝矢直樹さん(34)は娘の智絵ちゃん(2)が生まれる前に参加した両親学級で「パパ友達」と知り合った。仲間をつくって子連れで出かけ、男同士で子育ての苦労など井戸端会議をするのが楽しい。
「子どもと出かけると普段は行かない寄り道をするので、さまざまな発見があるはず」。そう語るのは、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)に関連したコンサル業を行う小室淑恵さん。1児の母でもある小室さんは「いつまでもママ、ママと頼ってほしいものですが、パパにそのうれしさを味わってもらうのもママのテクニックですね」と、母親なしでのお出かけを勧める。
ファザーリング・ジャパン
昨年4月に設立。「子育てを楽しもう、笑っているお父さんでいよう」をコンセプトに父親の自立支援活動をする。子どもとのコミュニケーション力をつけるワークショップなどを開催。
事務局(http://www.fathering.jp)。