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2008.3.4(火)更新  特集/ぶらりライブラリー
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 もうすぐ新年度。新しいことを始めたり、関心を持ったり――。最近は知的好奇心をそそる個性派図書館を利用する人も増えています。都内の図書館スタッフの方にこだわりを聞きました。

写真上から(1)ここにいながらにして各国の料理を知ることができる(2)全国の銘酒ラベルを紹介(3)椅子のスケッチにくる人も(記事内の番号に一致)
★文字で味わう食文化★
 今晩のおかずは何にしようかしら。ブタ、キノコ、リンゴ――と食材別に分類された書棚から本を取り出す近所の主婦の姿。「食の文化ライブラリー」(1)では、料理にまつわるエッセーから漫画まで約3万冊を所蔵する。

 江戸時代の料理本「豆腐百珍」「甘藷百珍」など当時の食文化を垣間見られる貴重な資料も。「古書店をこまめに巡って、こつこつ収集中です」

 手の込んだ料理には、うまい酒がつきもの。「酒文化」の奥深さについて学べるのが「日本の酒情報館ライブラリー」(2)。酒造工程や飲み方の入門書のほか、酒蔵史などの専門書もそろう。どの銘柄が燗(かん)か冷やが合うか、なんて意外と知らないもの。「仕入れた知識をすぐに飲みの場でいかせ、もっと酒と仲良くなれますよ」

★暮らしを潤すヒント★
 建築や暮らしの専門書数はもちろん、インテリアも充実しているのは「住まいの図書館」(3)。書斎をイメージした空間には、コルビュジエやミースといった名建築家デザインの椅子(いす)が並ぶ。無類の椅子好きだった建築家の故・宮脇檀が選んだ「名作椅子」座りたさに、1983年の設立以来訪れる人が後を絶たない。

 生活の周りにあふれる広告の関連書籍・雑誌がそろう「広告図書館」(4)。江戸時代からの広告資料をデータベース上で閲覧できるコーナーでは、懐かしのCMを前に、幼い頃の記憶を子どもに話す父親の姿も。

 華やかな広告とともに、女性の美を追求してきた資生堂「ハウス オブ シセイドウ」のライブラリー(5)は、「女性」「化粧」など美に関する書籍が豊富だ。1872年の創業以来、銀座に本拠地を構え、場所柄か美的感度の高い人も多い。一角には地元の人から寄贈された「銀座」コーナーも。「この街のよさを伝えることが、銀座への恩返しだと思っています」

食の文化ライブラリーの本(左)とハウスオブシセイドウのライブラリー(右)

  (1)港区高輪3丁目の味の素グループ高輪研修センター内。(日)(祝)休み。
    TEL03・5488・7319

  (2)港区西新橋1丁目の日本酒造会館4階。閲覧のみ。閉架式。
    (土)(日)(祝)休み。TEL03・3519・2091

  (3)渋谷区代々木2丁目の新宿マインズタワー20階。3月29日(土)21階に移転予定。
    3月26〜28日、(祝)休み。TEL03・5352・3457

  (4)港区東新橋1丁目のカレッタ汐留地下1階。閲覧のみ。
    (日)(月)(月が祝の場合は火)休み。TEL03・6218・2501

  (5)銀座7丁目。閲覧のみ。(月)休み。TEL03・3572・3901


 マンガや旅、舞台にスクリーンとユニーク図書館で
エンタメ世界を満喫してみませんか。

★趣味の世界にどっぷり★


 昭和30年代の貸本マンガから最新刊まで、約18万点の蔵書。閲覧室には、今年生誕80周年を迎える手塚治虫のサインが飾られている。館長の内記稔夫さん(70)=写真=は小学生で手塚作品にほれ込んだのを機に漫画の収集を続け、30年前に開館させた
 新宿区早稲田鶴巻町のビルデンスナイキ2階。閉架式。閲覧のみ(1冊100円、一部会員限定)。要入館料。(火)(金)休み。TEL03・3203・6523



 各国・県別に区切られた書架には、ガイドブックをはじめ歴史書、紀行文、地図などがずらり。新聞記事の切り抜きやパンフレットもそろう。旅の楽しみは十人十色。文学散歩、古寺や温泉巡りなどテーマ性がある旅の書籍も並ぶ。古い時刻表や旅行記など利用者からの寄贈もあるとか。「一歩踏み入れれば、旅への思いが果てしなく広がりますよ」
 丸の内の第二鉄鋼ビル地下1階。閲覧のみ。(土)(日)(祝)休み。TE03・3214・6051



 演劇と映画の専門図書館。約300年前の浄瑠璃正本をはじめ、歌舞伎、商業演劇、映画などに関する書籍、台本、写真、プログラムなど=写真=約38万点を今に伝える。思い出の作品を上演台本やシナリオから追想できる楽しみも
 中央区築地1丁目のADK松竹スクエア3階。閉架式。閲覧のみ。(土)(日)(祝)、最終(木)休み。TEL03・5550・1694

★映像に浸る★


 「ガンダムが見たい」「ドリフの全員集合もあるよ」。検索機を前に高校生たちが顔を突き合わせる。NHKや民放のテレビ・ラジオ番組、CMなど1万本以上が視聴できる放送ライブラリー=写真=には、テレビ放送が始まった当時の記録映像など貴重な作品も多い。シリーズものは初回や話題となった回が原則
 横浜市中区日本大通の横浜情報文化センター8階。視聴のみ。(月)(月が祝の場合は翌日)休み。TEL045・222・2828

 

(2008年3月4日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
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