★文字で味わう食文化★
今晩のおかずは何にしようかしら。ブタ、キノコ、リンゴ――と食材別に分類された書棚から本を取り出す近所の主婦の姿。
「食の文化ライブラリー」(1)では、料理にまつわるエッセーから漫画まで約3万冊を所蔵する。
江戸時代の料理本「豆腐百珍」「甘藷百珍」など当時の食文化を垣間見られる貴重な資料も。「古書店をこまめに巡って、こつこつ収集中です」
手の込んだ料理には、うまい酒がつきもの。「酒文化」の奥深さについて学べるのが「日本の酒情報館ライブラリー」(2)。酒造工程や飲み方の入門書のほか、酒蔵史などの専門書もそろう。どの銘柄が燗(かん)か冷やが合うか、なんて意外と知らないもの。「仕入れた知識をすぐに飲みの場でいかせ、もっと酒と仲良くなれますよ」
★暮らしを潤すヒント★
建築や暮らしの専門書数はもちろん、インテリアも充実しているのは「住まいの図書館」(3)。書斎をイメージした空間には、コルビュジエやミースといった名建築家デザインの椅子(いす)が並ぶ。無類の椅子好きだった建築家の故・宮脇檀が選んだ「名作椅子」座りたさに、1983年の設立以来訪れる人が後を絶たない。
生活の周りにあふれる広告の関連書籍・雑誌がそろう「広告図書館」(4)。江戸時代からの広告資料をデータベース上で閲覧できるコーナーでは、懐かしのCMを前に、幼い頃の記憶を子どもに話す父親の姿も。
華やかな広告とともに、女性の美を追求してきた資生堂「ハウス オブ シセイドウ」のライブラリー(5)は、「女性」「化粧」など美に関する書籍が豊富だ。1872年の創業以来、銀座に本拠地を構え、場所柄か美的感度の高い人も多い。一角には地元の人から寄贈された「銀座」コーナーも。「この街のよさを伝えることが、銀座への恩返しだと思っています」
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| 食の文化ライブラリーの本(左)とハウスオブシセイドウのライブラリー(右) |
(1)港区高輪3丁目の味の素グループ高輪研修センター内。(日)(祝)休み。
TEL03・5488・7319
(2)港区西新橋1丁目の日本酒造会館4階。閲覧のみ。閉架式。
(土)(日)(祝)休み。TEL03・3519・2091
(3)渋谷区代々木2丁目の新宿マインズタワー20階。3月29日(土)21階に移転予定。
3月26〜28日、(祝)休み。TEL03・5352・3457
(4)港区東新橋1丁目のカレッタ汐留地下1階。閲覧のみ。
(日)(月)(月が祝の場合は火)休み。TEL03・6218・2501
(5)銀座7丁目。閲覧のみ。(月)休み。TEL03・3572・3901