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桜の花の蜜を集めるミツバチ=東京・銀座 |
都心の花に吸い寄せられるミツバチ。彼らの住み家は銀座3丁目、紙パルプ会館の屋上、地上45メートルにある。
銀座とその周辺の有志が集まり、ミツバチを飼う「銀座ミツバチプロジェクト」が4年目に入った。当初は西洋ミツバチの巣箱が3箱あるだけだったが、今は日本ミツバチも数箱飼うようになった。昨年度のハチミツの収穫量は400キロを超えた。
ミツバチは、銀座の街路樹のサクラやマロニエ、浜離宮庭園や日比谷公園、皇居の花々から蜜を集めてくる。採れたハチミツは、銀座で働く「食の職人」の手によってスイーツや料理となる。その種類は年々増え、4月下旬から5月中旬にかけて20種類以上の商品が街中で見られるようになった。「ミツバチが飛び回って、銀座の街につながりが生まれた」。プロジェクトのまとめ役で同会館常務取締役田中淳夫さん(51)は話す。
とは言うものの、大都会の真ん中で咲く花の蜜って、どんな味なんだろう。
ホテル西洋銀座で「銀座はちみつマカロン」を作る浦野義也さん(42)も、初めはその味に不安があったという。が、使ってみると「雑味がなく、菓子に合わせやすい」。ホテルで使うものと比べても引けをとらないという。「まろやかでフレッシュな味わいです」と太鼓判を押した。
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降雪の中で行われたカエデの樹液の採取作業=埼玉県秩父市 |
雪が舞った3月下旬、埼玉県秩父市の三峰神社付近。カエデの樹液を採る短いシーズンが終わりを迎えようとしていた。
メープルシロップの元となる樹液が採れるのは、2月下旬から約1カ月。「寒い冬を越えたカエデが、春を迎えて土の養分を吸い上げる。樹液は自然からの贈り物」。市内の菓子業者で作る「お菓子な郷(くに)推進協議会」の町田啓介会長(56)はそう話す。
樹液は無色透明。水のようにさらりとしてほんのり甘い。これを容積にして数十分の1にまで煮詰めるととろみがつき、軽やかな甘さとスモーキーな香りの液体になる。メープルシロップだ。「この香りをどうお菓子に生かすか、一番苦労したところ」だという。
同協議会によると、秩父市内には、国内に自生するカエデのほとんどが自生している。この豊かな植生を生かした新しい秩父名物を作ろうと、同協議会は3年前、メープルシロップを作り始めた。「秩父カエデ糖」と名付け、菓子に利用。昨年の世界的な食品品評会「モンドセレクション」に、出品した全6品が入賞した。
今年は、紅葉したカエデの葉でお茶やラムネを、またカエデの酵母菌を使ったパンを販売予定。町田会長は「秩父の森の恵みで、秩父が元気になる。これが町おこしの原動力」と話した。

銀座産ハチミツを使ったスイーツの一部を紹介。
ホテル西洋 銀座(TEL03・3535・1111)「銀座はちみつマカロン」= 写真=通年販売
■松屋銀座(TEL3567・1211)・地下1階和洋菓子売り場
銀座文明堂「銀座はちみつのカステラ」、 パティスリー・ドゥ・ボン・クーフゥ「銀座はちみつのはちみつレモンケーキ」、 シェ・シーマ「銀座はちみつ入りアンジュ」、 タントマリー「銀座ミエル マカロンサンド」。
いずれも5月上旬発売予定。
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4月1日から6店で販売中。また、秩父鉄道秩父駅そばの秩父地場産センター、西武秩父駅構内の仲見世などでも扱う。秩父カエデ糖がなくなり次第、販売終了(昨年は7月下旬)。
■秩父市黒谷の栗助(TEL0494・25・2411)「すのうぼうる」
■相生町の水戸屋製菓(TEL24・1538)「秩父カエデ糖たると」
■上町2丁目の栄誠堂(TEL22・1374)「カエデ山の玉手箱」
■本町の水戸屋本店(TEL22・1237)「カエデの樹」
■東町の秩父中村屋(TEL22・0838)「ちちぶまゆ」
■大畑町の江原本店(TEL22・0354)「楓のおくりもの」
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