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2009.4.28(火)更新  特集/130円 房総めぐり
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130円 房総めぐり
 
 お隣の駅へ、できるだけ遠回り――。JRの特例を生かし、鉄道愛好家らに親しまれる「大回り」の旅。3月のダイヤ改定で、房総半島巡りができるようになりました。東京駅から神田駅まで9時間、スローな旅に編集部員2人が出ました。

 「ETC割引で高速道路の料金が安くなっても、これにはかなわない!」
 JR・私鉄の全駅で乗下車した経験をもち、漫画「鉄子の旅」(菊池直恵著、小学館)で個性的な鉄道旅を提案してきた横見浩彦さん(47)が豪語する。
 130円で房総半島1周。
 途中で改札を出られないが、「ジュース1本分のお金だけで長旅ができる」のが魅力という。ただ、同じ駅や区間を2度は通れない。拡大した路線図を見ながら慎重に乗車経路を決める。


 切符買うの久々
 7時半、八重洲中央口で切符を購入。最近のお供はもっぱらスイカやパスモなので、思わず「久しぶりっ!」と感激=写真
 8時1分、京葉線に乗り込み、いざ出発。通勤の満員電車をよそに楽に座れる。15分程で東京ディズニーランドが見えたが、今日は窓から眺めるだけ。

海だ 内房の海だ
 内房線のボックスシートは個室のようなくつろぎ空間。

 改札内に売店がある駅が少ないため、いったん電車を下りて駅弁「菜の花弁当」(550円)、「漁(あさ)り弁当」(1000円)、「千葉元気豚めし」(650円)をゲット。
 「あっ海!」。上総湊駅あたりから、オーシャンビューが広がる=写真。早くも旅のハイライトがやって来た。
 南欧風の駅舎が目を引く。暖かい日差しとのんびりした電車のリズムに、ウトウト。
 あやとりの輪
 目を覚まし、弁当を広げる。旬のアサリがぷりぷり=写真左。あり余る時間に弁当のゴムであやとりを始めると、隣の女性が「そんな短いのじゃだめ」と毛糸のひもをくれた=同右。小学生に教えるためポケットにしのばせているとか。電車旅の不思議な縁。懐かしい感覚がよみがえる。
 東金線は5駅のみ。乗らなければこの旅は成立しない。
 込んできたよ
 久々のロングシート。四街道駅で学生やサラリーマンがどっと乗り込んできた。あやとりが少し恥ずかしくなる。
 そういえばお尻が痛い。
 9時間で「大回り」
 長時間乗車のため、自動改札は通れない。駅員に切符と経路図を見せ「大回りしてきました」=写真。スーツ姿の人で込み合う電車からビルが並ぶ風景を眺める。さっき見た海が夢のような気がした。
 
 ■東京近郊区間の運賃計算特例■
 定められた区間内で乗車経路を重複したり同じ駅を2度通ったりしなければ、実際の経路にかかわらず運賃を最安値で計算できる。途中下車不可。(記事中データは2009年4月現在)
(2009年4月28日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください。)
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