日没まで 路地裏まで
 浅生さんと「ミルクティー」=雑司ケ谷
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夕方の東京・雑司ケ谷霊園。美しい毛並みの「ミルクティー」を見つけた。墓石をぴょんと飛び越えて進む様をウオッチしながら、追跡を開始。浅生さんは「ネコがこれから何をするか、ワクワク、ドキドキします」。
「気づかれないよう適度な距離を保つ」。浅生さんの指導で、とっさに体の向きを変えて素知らぬふり。ミルクティーが再び動き出すまで待つ。「若干の放置も必要。その加減が難しいんです」。だが、ミルクティーは警戒心を強めたのか、あっという間に姿を消した。
場所を変え、今度はグレーのネコに会った。追跡20分。たどり着いたアパート前で待っていたのは、あのミルクティーだった。じゃれ合う2匹に浅生さんは「友達だったんだ」。低姿勢でそろりと近づき、人さし指をミルクティーの鼻のそばへ。ミルクティーは顔を離し、リラックスしたようにしゃがんだ。
銀座の並木通り近く。浅生さんの話を基に探し出したのは、カレー屋の看板ネコ「ポンちゃん」。かつて野良ネコだったが、今やこの界隈(かいわい)の人気者だ。ある祠(ほこら)では美形の「ちゃこちゃん」「ふーちゃん」と対面。宝クジ売り場近くでは「ドリームジャンボ」発売初日に現れた「招きネコ」にも会った。みんな上品に見えるのは、やはり銀座だから?
出会った人たちは、ネコについて愛情たっぷり話してくれた。ネコが居つく中目黒の馬頭観音に「猫たちが元気に暮らせますように」と書かれた絵馬があった。ネコを追いながら、温かい人情にも出合えた気がした。
 左:立ち上がるポンちゃん 中:アジサイとちゃこちゃん 右:理髪店の裏にいたネコたち=銀座
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ネコ介せば話弾む
浅生さんの話
路地散歩で知らない風景に出合えたのはネコのお陰。石と石の間にネコが夢中になっていました。確かめたらアリがいてひとり喜びました。行く先々で貴重な話を聞きました。普段は見知らぬ人に気やすく話しかけたら変な人と思われますが、ネコを介せば話も弾みます。
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