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2009.7.14(火)更新  特集/いきいきアニメの町
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いきいきアニメの町
 あじさい電車や駅伝の町が「エヴァの聖地」へ――。95年のテレビ放送以来、熱狂的に支持されるアニメ「エヴァンゲリオン」。舞台となった神奈川県箱根町が、アニメのシーンと実際の場所を照合した観光地図を作り、話題を呼んでいます。ファンの間で「聖地巡礼」と称されるロケ地訪問と、地域の取り組みを紹介します。
箱根で「エヴァ」体感

 
(C)カラー
 箱根湯本駅、6月中旬の朝8時。「ヱヴァンゲリヲン 箱根補完マップ」の配布が始まると、平日にもかかわらず300人に膨らんだファンの行列が、ようやく、という空気とともに動き出した。インターネットで知り合った仲間とアニメの舞台を巡っているという会社員の男性(41)は、「ツアーも企画してほしい」とうれしそうに話し、急ぎ足で東京へ戻った。

 箱根の観光客は年間延べ2000万人。その多くを中高年が占める。「若い人にもヘビーユーザーになってほしい」。箱根町観光協会が活性化の起爆剤として選んだのが、「エヴァ」だった。

(上)箱根町観光協会の鈴木克典さん (下)モデルの「大涌谷」
(上)「エヴァをきっかけに、一度足を運んでほしい」と話す箱根町観光協会の鈴木克典さん=大涌谷で (下)家出をした主人公の碇シンジがたどり着いた場所は、箱根を代表する観光スポット「大涌谷」がモデル
 巨大なヒト型決戦兵器「エヴァンゲリオン」を操縦し、「使徒」と呼ばれる謎の生命体と戦う少年少女を描いたSFアニメ。人のつながりや存在理由にまで迫った物語は社会現象を巻き起こし、相次ぐ再放送や映画化でファンを増やし続ける。

 使徒を迎え撃つ要塞(ようさい)都市「第3新東京市」のモデルとなっているのが、箱根の仙石原一帯だ。「箱根補完マップ」では、一昨年公開の映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序」に登場するシーンを基に、庵野秀明監督ら関係者のインタビューなどから特定した19カ所を紹介する。

 監修を手がけたガイナックスの担当者は、「90年代には『おたく』と後ろ指をさされていたアニメ好きが、ここ数年はファッショナブルなものとしてとらえられている」とファン層の広がりを指摘。今回の試みについて、「新たなあそびが提案できた」と手応えを感じている。「今後は『破』(公開中の続編映画)の内容でもマップを作りたい。激しい戦闘で箱根をひどい目に遭わせるんですけどね」


 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破」
 全4部作(公開は3回を予定)の第2部。シネマスクエアとうきゅうほか全国で公開中。

箱根補完マッププレゼント
 「ヱヴァンゲリヲン 箱根補完マップ」は今月24日まで、箱根町観光協会のホームページ(http://www.hakone.or.jp/)で申し込みを受け付ける。手数料500円程度が必要。

 このマップを読者50人にプレゼント。
はがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号を記し、郵便番号104・8689日本郵便京橋支店留め、朝日新聞マリオン係。7月21日必着。すぐに発送。

「らき☆すた」の部屋

らき☆すた
(C)清水かがみ/らっきー☆ぱらだいす
 女子高校生の学園生活をゆるゆると描いたアニメ「らき☆すた」。埼玉県幸手市は主人公・泉こなたたちが暮らす舞台のロケ地として、07年のテレビ放送以来、「聖地巡礼」に訪れるファンが絶えない。

 それを地域振興に生かそうと考えたのが市商工会だ。この作品のロケ地として一足先に話題を呼んでいた同県鷲宮町が協力。原作者の美水かがみさんの旧宅を使い、泉こなたの自宅を再現した「きまぐれスタジオ美水かがみギャラリー幸手」を今年3月に開館した。

こなたの部屋
こなたの部屋
 以来、脱ぎっぱなしの服や読みかけの雑誌が散らかる「こなたの部屋」=写真=などが人気を呼び、20〜30代の男性を中心に約1700人が訪れた。初めて来たという川崎市の大学生(24)は「まるで妹の部屋みたい」と目を輝かせた。

 入場券販売は市内の商店に委託し、買い物スタンプラリーで集客を図る。ファンが店に訪れることで売り上げが増え、住民との交流も生まれている。「泉家」は、町の中に溶け込んでいるようだ。
 きまぐれスタジオ美水かがみギャラリー幸手
 9月末までの(土)(日)(祝)(月)の午前11時〜午後5時。幸手市北3丁目(幸手駅)。原画やグッズの展示室、ファンが交流する部屋もある。420円。1時間制。20人要予約(先着)
問い合わせは市商工会・山内さん(090・2632・8552)。

 萌フェスIN鷲宮
 7月18日(土)、午前10時〜午後2時半、鷲宮町鷲宮6の町役場駐車場(鷲宮駅)。幸手市と鷲宮町が主催。アニメのステッカーなどで装飾した「痛車」のコンテスト、アニメキャラクターへの思いを叫んで競う「鷲宮の中心で萌えを叫ぶ」など。 問い合わせは町商工会(0480・58・1202)。



(2009年7月14日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください。)
 
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