
東京から妻(左)と訪れた小林郁雄さんは「せっかく食べるなら募金を」と選んだ=レストラン「アレイ」、坂本晶子撮影
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赤や黄色の装いに包まれ始めた箱根のポーラ美術館。その1階にあるレストラン「アレイ」で今秋、TFTメニューが始まった。海の幸のスープ仕立てにパンが付いて509キロカロリー。白身魚や貝など低カロリーの素材を選び、バターをオリーブオイルにすることで約400キロカロリーを節約した。
職場の仲間同士という図師陽子さん(71)と木村寿美さん(59)は「この年になるとヘルシーなものがいいから」とうなずきあって注文。代金1890円の中からアフリカの学校給食1食分相当の20円が寄付される仕組みに、「そうだったの」と驚いた表情をみせた。
理念が伝わりやすく安定した利用者数が見込めるという理由から、大企業の社員食堂を中心に始まったTFT。ポーラ美術館の活動を支援しているポーラ・オルビスホールディングスでも07年10月に採用された。美術館では今年3月から試験的に導入したところ、健康に気を使う中高年を中心に人気を呼んだことから本格的な導入に踏み切った。食数に20円をかけた金額を3カ月ごとに寄付している。
寄付はNPO法人・TFTインターナショナルがとりまとめ、ウガンダ、ルワンダ、マラウイの3カ国に送る。現在は約170社が参加。これまで200万食分が届けられた。企業訪問や現地視察などに日々奔走する事務局長の小暮真久さん(37)は「ヘルシーだから、おいしそうだからと気軽に参加してもらい、長くみんなに愛される運動にしたい」と期待を込める。