小さな引き出しが並ぶ小部屋は常に18度。「コーヒーセラー」にはミ・カフェート社の川島良彰社長(53)が厳選した4カ国・6農園のコーヒー豆「グラン クリュ カフェ」が眠る=
写真。「生豆のおいしさを保つ空間です」。受注後に焙煎(ばいせん)し、独自開発のシャンパンボトルに詰めて客へ。「最高の豆を最高の状態で」をモットーにしたサービスだ。この秋、国内線航空のファーストクラスで提供され、話題を呼んだ。
大手コーヒー会社で世界の農園開発を長年手掛けてきた川島さん。「コーヒーはワインほどの価値があるのに軽視されている」との思いで08年に会社を興した。約2千カ所の農園から選び抜いた特級畑を年2回は訪問し、収穫にも立ち会う。完熟豆の摘み取りや果肉の除去、天日干しなど全工程が熟練労働者の手作業だ。自身の経験で培った技術も伝授する。手間と時間を惜しまず、環境と労働者のことを考えてこそ、本当の素晴らしいコーヒーが生まれると考える。
自ら選んだ豆は「ストライクゾーンが広く、誰がいれてもおいしい」と川島さん。試飲したグアテマラ産は、味や香りが何段階にも変化し、飲み終えたカップにしっかりと香りが残ると感じた。
販売は10キロ単位が基本だが、100グラム5775円の単品購入も可能。「特別な日のシャンパンのように今日は『グラン クリュ カフェ』を開けよう。そんなコーヒーの楽しみを広めたい」と話す。