意外性にトライ
午前9時半、モデル役を務めてくれる横浜市の横山愛子さん(30)・光希(みつき)くん(3)親子と待ち合わせ、遠足の子どもでにぎわう多摩動物公園を訪れた。狙うは来年の干支(えと)のトラだ。
「まずはたくさん撮って、それから子どものポーズを考えましょう」という田野さんのアドバイスに従って、愛子さんがデジカメを向ける。じっと座ったまま動かないアムールトラの「シズカ」にてこずりながらも、おたけびの瞬間をパチリ。そこに「光希くんが金太郎のようにまたがる」ことにした。
合成写真をリアルに見せるには「光が差す方向と被写体を撮る角度をどちらも同じにするのがコツ」と村上さん。高所でよく日が当たっているトラの写真に合わせて、日なたに移動した光希くんを愛子さんが下から見上げるように撮る。トラ役を買って出た田野さんの背に緊張気味にまたがる光希くんに「みっちゃん、かわいい顔して」「ママの方見るんだよ」。大人たちのお願いも必死だ。
大好きなラムネをもらった時の満面の笑み、とはいかなかったが、キメ顔の1枚を村上さんがパソコン上で切り取り、トラの写真にはり付ける=写真右。仕上がりを見た愛子さんは「いつもはパソコンに保存するだけだけど、これは家に飾りたい」と満足げだ。
新しい写真の楽しみ方を提案したかった、と田野さん。「子どもをモデルに、パパが撮影してママがポーズの指示をする。合成写真には家族で作り上げる喜びがあります」