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2010.3.16(火)更新  街が変わる 工事現場見学
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街が変わる 工事現場見学
 東京スカイツリーがぐんぐん伸びていくのを見て、東京を象徴する今のタワーもビルも道路も、なかった時代があるのだと気づかされます。完成も待ち遠しいけれど、「あたりまえ」の風景になるその前に。街の成長過程である工事現場へ、足を運んでみませんか。(加藤千絵)
 
着々伸びる新タワー
「画面に納まらない」と言いながら建設中の東京スカイツリーを撮影する見学者=安藤由華撮影
 「東京タワーは四つ脚で踏ん張っているけど、これは大丈夫かなあ」。栃木県日光市から視察に訪れた商工会議所の会員が、建設現場を間近に見ながら冗談交じりに話す。

 地上デジタル放送をスムーズに送信するための、新たな電波塔となる東京スカイツリー。三本脚で立ち、上にいくにつれて丸みを帯びるデザインは一見してスマート。見る場所によって形が変わるしなやかさがある。

 目標の高さは、自立式電波塔としては世界一の634メートル。その半分まできて、いよいよ周囲の関心も高まってきた。情報施設「東京スカイツリーインフォプラザ」には多い日で約千人が訪れて、展望台の景色が分かる写真パネルを見たり団体客限定の現場見学に参加したりして、完成に胸をときめかせる。

 視察団に参加した田口英機さん(69)は中学を卒業して就職のために上京した時、建設途中の東京タワーを目撃した。「人生で2回も見られるなんてラッキー」と二つのタワーを重ねた。

 ■墨田区向島1の33の12(業平橋駅、TEL03・6658・8012)。午前10時〜午後5時。(日)(月)(祝)休み。タワーが開業する2012年3月まで開館する予定。10人以上の団体に団体メニューを用意(要予約、1人500円)。
 
次は横浜北線「首都高講座」
 利用客とのコミュニケーションの場を増やそうと、首都高速道路が2008年8月に始めた「首都高講座」。建設現場のほか交通管制室、点検補修などの現場を、仕事に携わる人自身の案内で見ることができる=写真は山手トンネルでの様子。

 4月22日は今まさに工事が始まろうとしている「横浜環状北線」の建設現場へ。完成までを追うシリーズ化も検討中。5月21日は事故や渋滞を24時間監視する「新交通管制システム」を見学。首都高にある20のパーキングエリアや海ほたるなどにある情報誌「首都高News」を入手し、応募券をはって往復はがきで申し込む。それぞれ4月2日と5月7日必着抽選。講座の詳細と開催後のリポートはホームページ(http://www.shutoko.jp/shutoko-news/kouza/)で。
問い合わせは首都高お客様センター(03・6667・5855、午前7時〜午後8時)。

 
滑走路に桟橋採用
D滑走路の浅橋部分。晴れた日は展望台から東京湾アクアラインまで見渡せる=安藤由華撮影
 開港以来拡張し続ける羽田空港で、A〜C滑走路に続く4本目の滑走路「D滑走路」が建設中だ。完成すればビジネスアワーの本数増加や国際線の定期便受け入れが可能になる。

 工事はB滑走路に平行する沖合の埋め立てから始まった。多摩川の流れをせき止めないよう、滑走路の河口側3分の1に桟橋構造を採用。見学用に建てられた「D滑走路展望台」からは、銀色にきらめく脚や、長さ1キロにおよぶ桟橋部分と連絡誘導路が一望できる。

 クレーンが並び立ちトラックがせわしく動き回るが、工事は滑走路や誘導路の舗装を残すのみ。10月にはここからもう、飛行機が飛び立つ。

 ■大田区羽田空港3の5(新整備場駅から徒歩30分、TEL03・6426・7211)。午前10時〜午後4時半(4月以降は5時半まで)。(土)休み。10人以上の団体は要予約

 
 「社会科見学に行こう!」の編者・小島健一さん(33)の話
 土木工事の現場では日常にないスケール感に圧倒されると同時に、「人がいる」ことに改めて気付く。誰かがつくっているから道があり橋があり、生活がある。人は人に支えられていて、さらに自分もどこかで誰かを支えていると思える。現場を訪れたらそれがどんな環境でつくられているのか、温度や音、においを五感で体験してほしい。
 
 
(2010年3月16日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
 
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