|
|
◆男体山を望む中禅寺湖。釣り船やジェットボートの姿も。
|
日光駅から、いろは坂を上って行くと、突然の霧。けれど中禅寺湖に着く頃には青空が広がっている、なんてこともしばしば。「中禅寺湖は標高約1270mにありますから、まさに雲の上。奥日光の天気予報は、あってないようなものです」と、栃木県立日光自然博物館の太田邦男さん。
奥日光エリアは、夏でも平均気温17〜18度と、冷涼で過ごしやすい。明治〜昭和初期にかけて、そんな気候と中禅寺湖のマス釣りを楽しみに英国人が訪れるようになったのをきっかけに、湖畔に大使館別荘が立ち並んだ。当時、「夏の外交は奥日光」と言われる盛況ぶり。戦後、一般の人々も足を運びやすくなり、観光地としても有名になった。現在、別荘として使われているのは、英、仏、ベルギーの3カ国。かつてのイタリア大使館の別荘のみ、一般公開されている(月曜休館、月曜が祝日の場合は火曜休館)。
中禅寺湖畔には、豊かな自然が数多く残る。「1934(昭和9)年に、この地域が国立公園に指定されたことが大きいですね。環境省の厳しい規制のもと、平成の今でも昭和初期と変わらない手付かずの自然と触れ合うことができます」(太田さん)。湖畔を約24kmで1周する遊歩道もあり、湖水と木々を眺める散策も良い。湖畔にある飲食店で、マス料理を味わうのもおすすめだ。「たびや食堂」(TEL0288・55・0244)では、風味よいバター焼きで提供している。