川中島とは、合流して信濃川となる前の犀川(さいがわ)と千曲川に挟まれた平地のこと。長野市街南側の一帯をさす。山本勘助の墓は遠く北アルプスも望める千曲川の河川敷にぽつんとたたずんでいる。大河ドラマが始まってから訪れる人が増えたという。
墓を守っているのは、吉池重行さん(61)と妻の八稚子(やちこ)さん(58)=写真。墓は江戸時代から吉池家が守ってきた。「お参りに来る人との出会いは、勘助が結びつけてくれた宝物」。八稚子さんら14人のボランティアが交代で、訪れる人に無料で案内をしている。
八稚子さんは、合戦はもちろん、諸国の情勢や建築術などにも精通していたという勘助の人となり、4回目の戦でその戦術を謙信に見破られ、責めを負って討ち死にを遂げたといったエピソードなどを話してくれた。話しを聞いているうちに想像が膨らみ、目を閉じると、武将の勇ましい声や馬の足音が聞こえてきそうだ。
信玄が本陣を置いた八幡社や、戦死者を葬ったという首塚などが残る「川中島古戦場」(八幡原(はちまんばら)史跡公園)、信玄軍の拠点となった海津城(松代城)、信玄の実弟が眠る典厩寺(てんきゅうじ)は、いずれも長野駅から路線バスで行ける。また、期間限定で運行される周遊バスもある。これからの季節はサイクリングもお勧め。長野電鉄松代駅では自転車を無料で貸し出している。古戦場までは約30分。早春の信濃路の風が、戦国の世界へ誘ってくれるだろう。
●山本勘助の墓・信州柴阿弥陀堂
バス:長野駅から金井山経由松代行きバスで「金井
山」下車
ボランティアガイド:吉池さん
TEL・FAX026・278・3824(要予約)