
「80歳で20本の歯を残そう」を目標に始まった8020運動。しかし、他の先進国に比べて、日本の8020達成者はまだまだ少ないのだとか。
では他の国の歯みがき事情はどうなのだろう。そんな疑問を抱き訪ねた先は、ジョンソン・エンド・ジョンソンのマーケティング担当、南健祐(ナンキアヌ)さん=写真右。南さんは韓国生まれ、アメリカ在住経験もある国際派だ。
「アメリカの映画には、歯みがきの場面と同じくらい、フロスを使った場面が登場します。それくらい生活に浸透しているんです」という南さんの言葉通り、アメリカでは歯ブラシでのケアの他に、フロスでの歯間清掃が当たり前。同社の調査によると、1ヵ月間にフロスを使ったアメリカ人の割合は日本の2倍の約7割。
ここ数年、日本で著しく売れ行きが伸びている洗口剤(デンタルリンス)もアメリカでは昔から使う習慣があったという。
アメリカの薬局では、大きなスペースにずらりとデンタルグッズが並ぶ。特にフロスの種類は豊富で、味もミントだけでなく、チェリー、シナモン、シトラスなど、子供も楽しくフロス生活が満喫できそうな品ぞろえ。洗口剤も携帯サイズが主流の日本と違い、1リットル入りとまるでペットボトル飲料のような大きさのものが売られている。フロスや洗口剤を家族で共有し、楽しく使う習慣があるようだ。
「よい歯」の国代表の北欧では、虫歯予防に効果があるとされている甘味料「キシリトール」を上手に取り入れているようだ。北欧のスーパーをのぞくと、売られているガム=同左=の多くにキシリトール配合の文字。日本フィンランドむし歯予防研究会の調べによると、02年時点で日本のガムの約半分にキシリトールが配合されているが、北欧では約9割をこえるガム商品にキシリトールが配合されている。