
手紙はもらってうれしい、贈って楽しいもののはず。ところがいざ書く段になると、文例集から切り貼りしたような味気ない文面になりがちだ。そこで、手紙に関する著作がある「手紙美人」の俳人・黛まどかさん、フィニッシング・スクールを主宰する丹生谷真美さんにコツを伺った。
2人は口をそろえて「まずは相手への思いやり」という。
「失礼にならないことより、どうしたら相手が喜んでくれるかを心がけてみましょう。季節のあいさつでは、身の回りのことに加えて、相手を思う心をこめてみては。例えば『ムクゲの白い花が咲きました。あなたのお好きな花ですね』というように」(丹生谷さん)
「旅先からの手紙なら、単なる報告ではなく、遠くから相手を思い出して書いている気持ちを伝えましょう。受け取る立場に自分を置き換えてみれば、内容や表現にも思いが行き届くのでは」(黛さん)

せっかく書くなら、自分らしい言葉で楽しくつづってみたいもの。
「すれ違ふ人に潮の香星祭」
黛さんの句では、潮の香りが海を感じさせる。「『路地に入ると、風鈴の音がどこからともなく聞こえてくる季節になりました』という聴覚や視覚での表現、浴衣やサングラスといった身近な季節の言葉もありますね」(黛さん)
五感を意識すると言葉は膨らむ。
「ただ”きれい”ではなく、どんなものがどんな風に、とものごとを味わって書きましょう。話し言葉よりほんの少しドレスアップして、キメこまやかに。また、熟語より大和言葉、『恐縮です』より『恐れ入ります』の方が柔らかな印象ですね。下書きしてから相手の立場になって読むと違った見方ができ、整理されます」(丹生谷さん)
世界に一通だけの贈り物。この夏、想い人にしたためてみては?
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丹生谷真美(にうのやまみ)さん
1950年、東京都出身。通訳・翻訳などを経て、92年、教養と品格を磨く「丹生谷真美のフィニッシング・スクール」を開校。著書に「美しい人の美しい手紙」(主婦と生活社)ほか。 |
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黛(まゆずみ)まどかさん
1962年、神奈川県出身。俳人。1994年「B面の夏」50句で第40回角川俳句賞奨励賞受賞。著書に「心に残る手紙の書きかた」(集英社)、「あなたへの一句」(バジリコ)など。 |
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ゆっくりと楽しむ「手紙カフェ」
● moi (カフェ モイ) 0422・20・7133
フィンランドをイメージした店内には、日が差し込む温かみのある空間が広がる。カフェスペースの隣に北欧をモチーフにしたポストカード(1枚158円)など約240種が並ぶ。レターセット399円、コーヒー550円。
●東京都武蔵野市吉祥寺本町2の28の3
【営】正午〜午後8時(月水木は9時まで)/火休みhttp://www.moicafe.com
● 月光荘画材店 03・3572・5605
創業91年の同店が06年に開いた喫茶室。ユーモアのある一言と絵柄が描かれたオリジナルポストカード80種(1枚95円)が並び、書いてすぐ出せるように筆記具、切手、ポストの用意もある。コーヒー200円。
●東京都中央区銀座8の7の2の地下1階
【営】午前11時〜午後7時/年末年始休みhttp://www.vesta.dti.ne.jp/~gekkoso
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(2008年7月8日、マリオン・ライフ、マリオンプレゼント掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください) |