歴史まとい、可憐に舞う
「琵琶」と聞くと「耳なし芳一」の話を思い出すが、琵琶法師の持つ日本の琵琶と中国琵琶は、形こそ似ているものの、音と演奏方法は別物だ。
水の滴のようになめらかな曲線を描く梨型の胴と4本の弦。バチではなく、プラスチック製の義爪をはめた5本の指で弦をはじく。その音は、可憐(かれん)な花々が舞い散る様を思わせる。ギターのように抱えるのではなく、縦に立ててももの上にのせて弾く。
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琵琶は、中国語で「ピーパ」と発音する。名前の由来は、弦を外と内に向かってはじく往復運動を表す漢語とされている。
起源には幾つかの説があるが、秦(しん)代に、鼓に弦を張ったものが最古の姿とも伝えられている。唐の時代には、宮廷音楽の主役の一つとして愛された。詩聖と呼ばれた白楽天の詩「琵琶行」にも歌われ、永く伝えられている。
中国琵琶には、さまざまな表情がある。ピアノ、ギター、尺八……。相手に合わせ、そして曲によって表情を変える。ポップな曲の時には明るい響き、亡き人を思う時には心をなでる優しい響き。これが、何千年という中国の歴史の中で愛され続けた理由かもしれない。
◆ティンティン「ユーラシアの花−−a flower in eurasia」(写真)
中国・西安出身の女性琵琶奏者。2枚目の本作は、広大なユーラシア大陸を旅するというイメージで制作。西洋とアジアの8曲と自作3曲の全11曲。中国琵琶と西洋楽器のコラボレーションが美しい。2940円。
上記CDを5人にプレゼントします
応募は11月18日まで

提供
 カルタコム
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◆ウェイ・ウォン「熱情−−passion」(写真)
伝統的な琵琶の音色に新しい要素をプラスしたウェイのデビューアルバム。全11曲。3045円(ビクター)。
◆ラストエンペラー(写真)
ベルナルド・ベルトルッチ監督、ジョン・ローン主演、坂本龍一音楽。二胡(にこ)や中国琵琶など中国の民族楽器が、西洋のオーケストラと幻想的なサウンドを作り上げた。88年度アカデミー賞9部門を受賞。163分。DVD4935円(松竹ビデオ事業室)。
◆琵琶茶会−−中国茶と悠久の調べ
11月27日(土)午前10時半、東京都渋谷区神宮前5丁目の中国茶専家「遊茶」(表参道駅、TEL03・5464・8088)。韓梅(はんめい)さんの奏でる中国琵琶の調べを聞きながら、中国茶の数々を楽しむ=写真。お茶請け付き。5250円。定員26人。要予約。
◆中国国宝展
11月28日(日)までの午前9時半〜午後5時((金)は8時まで)、東京・上野の東京国立博物館(上野駅)。(月)休み。中国国外初公開を中心に約170点を展示。甘粛省・麦積山の石窟(せっくつ)から発見された壁画「伎楽天(ぎがくてん)」=写真は部分=は、長い天衣をまとい、空中を舞う天人が琵琶を奏でる様子を描いている。1300円、高・大学生900円、小・中学生無料。ハローダイヤル03・5777・8600。
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